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Photo: WSL / Matt Dunbar

現地時間2020年9月14日(オーストラリア)、グランドスラムのイベント第一弾となるNSW(ニューサウスウェールズ)州カバリタビーチを舞台にした「Tweed Coast Pro(ツイードコーストプロ)」が終了しました。

優勝したのは、メンズはイーサン・ユーイング、ウイメンズはタイラー・ライトという結果となっています。

今回の記事は、ツイードコーストプロ最終日のイベントレポートや動画などといったニュースをお届けします。


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イベントレポート

メンズに先駆けて開催されることになったウイメンズ。ウイメンズは、クオーターファイナルを終えた時点でファイナリストの想像が付きました。

と言うのも、クオーターでエクセレントレンジをスコアしたのがステファニー・ギルモアとタイラー・ライトのみで、圧倒的に他のサーファーと違うレベルのサーフィンをしていたためです。

ステフとタイラーの対戦は、昨年のCT最終戦となったマウイプロのファイナルと同じで、あの時はタイラーのCT復帰戦優勝というシナリオをステフが崩す結果となりました。

そして今回は、ステフのホームイベント優勝を予想していましたが、ファイナルのステフは勢いが失速して、タイラーがリベンジを果たして優勝することに。

ステフとファイナルでサーフできたことは嬉しかったわ。ステフは私にとってずっと憧れの存在であり今は親友。

コロナ禍の厳しい時期には、毎日のように一緒にサーフしたりトレーニングしてきたの。

今回のイベントは人種差別反対について私が主張できた事から大きな意味合いを持つイベントになったわ。

サーフィンというプラットフォームにおいて、このような問題を取り上げることを認めてもらえた事に感謝してる。

メンズは昨日の様子だと、イーサン・ユーイングとジャック・ロビンソンがファイナル進出かと思っていましたが、ジャックはセミファイナルで敗退することに。

クオーターファイナルではジュリアン・ウィルソンを破り、セミファイナルでは気持ちよいくらいエアリバースをメイクしていたのですが、南アフリカ出身のマシュー・マギリヴレイに僅差で敗退。

オーストラリアのリージョナルイベントで、まさか南アフリカのサーファーが優勝するかもしれないという興味深い展開と言えました。

ちなみに、マシューはロックダウン前にオーストラリアにいたので、ロックダウン時はオーストラリア滞在を選び、現在もオーストラリアにいるというわけです。

ファイナルは、蓋を開けて見るとイーサンが9.77と8.83をマークし、マシューをコンボに追い込んで圧勝することに。

イーサンについて軽く触れておくと、2017年シーズンに10代でCTサーファーになった経験のある若手の天才サーファー。

ルーキーイヤーはツアー残留を果たすことができずに再びQSサーファーとなり、2020年シーズンからツアー返り咲きを決めました。

ルーキー時代は若手には珍しくエアーといったパントを全くやらず、アンディ・アイアンズを理想とするスタイリッシュなターンが武器でした。

でしたが、それではジャッジ基準にフィットしないということで、スタイルに加えてブローテールリバースといったパントをレパートリーに加えることで、再びツアーに戻ってくることに。

ただのツアー返り咲きではなく、今回の優勝はジャッジ基準にアジャストしてきたイーサンのサーフィンが間違っていないことの証であるため、ツアーが再開したら注目の存在ではないでしょうか。

本日の結果

メンズ

ウイメンズ

まとめ

残るイベントは、西オーストラリア州マーガレットリバーとクイーンズランド州ストラドブロークでの2イベント。

レジェンドサーファーによるスペシャルヒートなどが開催予定であったり盛りだくさんな内容となるので楽しみにしたいところです。

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公式サイト「Tweed Coast Pro - Men's

公式サイト「Tweed Coast Pro - Women's

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