着実に世界中で増えているウェイブガーデン社の造波装置を使用したウェイブプール。
現在までのところ、すでに商業施設としてオープンしているのはイギリスのサーフスノードニアとザ・ウェイブ、オーストラリアのアーバンサーフメルボルン、韓国のウェイブパークの計4つ。
その4つに加え、今度はスイスでのウェイブプール建設が完了したとの発表が行われました。
今回の記事は、ヨーロッパ本土初となるスイスのシオンに位置するウェイブプール「ALAIA BAY(アライアベイ)」に関するニュースをお届けします。
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すでにイギリスにウェイブガーデン社の造波装置を使ったウェイブプールが2つあるので意外ですが、ヨーロッパ本土では初となるアライアベイ。
すでにラグーンは完成していて、来月12月に8,500平方メートルの注水をスタートする予定とのこと。
造波装置のテスト稼働を開始するのが年明けの2021年1月となり、一般客を受け入れるものの4~6月にプレオープンと言う形でスタートになると言います。
具体的な場所は以下となります。
波のタイプは5種類に分かれていて以下の通り。
*「Evolutions」- テイクオフや正しいポジションでの波のキャッチ方法を学ぶコースで、波のサイズは1メートル。
*「Intermediates」- 波のフェイスをクルーズしたりターンの練習をするコースで、波のサイズは1~1.5メートル。
*「Advanced」- バレルもありのボトムターンやエアリアルに最適なダイナミックなセクションを含むコースで、波のサイズは1.5~2メートル。
*「Experts」- バレルセクションありでブレイクが早いパワフルなエキスパート向けのコースで、波のサイズは1.9メートル。
現時点においてはプレオープン期間の利用料金だけ発表されていて、55分間の1セッションのみの利用だと98フラン(約1.1万円)。
5セッションや20セッションとまとめて購入となれば割引が利きます。
ですが、1セッションの料金だけだと、ブリストル、メルボルン、韓国と同じ造波装置を使ったウェイブプールのおよそ2倍の料金とインパクトが強め。
理由としては、スイスが平均年収が世界トップレベルの国であり、OECDによる2019年度のデータを確認すると、スイスと日本の平均年収と世界ランクは以下の通り。
*日本 - 38,617米ドル(世界24位)
興味深い点として、世界8位のオーストラリアも利用料金を抑えているということは、オーストラリアは国外のサーファーもターゲットにしていて、スイスは国内のお客さんのみを狙っているという印象を受けます。
もう1点、興味深い点としてサーフィンよりも雪山スポーツの方が盛んであるにもかかわらず、ウェイブプールは通年オープンかつナイター利用も可能と言う力の入れようです。
ザ・コーヴ搭載ウェイブプールはすでに前例がいくつかあるので、ここまで来ればスムーズに進んでいくと見られるアライアベイ。
海がない国での建設完了は初となるので、どれほど流行るのか、そしてウェイブプールの命題の一つであるどれほどサーファーを誕生させることになるのか注目です。
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公式サイト「ALAIA BAY」