今年3月1日からいよいよスタートする2014年度ASPワールドツアー。メンズ34名、ウイメンズ17名と狭き門を勝ち上がったサーファーたちが集まり、オーストラリアのクイーンズランド州ゴールドコーストにあるスナッパー・ロックスにて初戦が開催されます。

今ではネットでのライブ観戦が当たり前となり、タブレットやスマホのおかげで家にいなくても容易にチェックする事が可能となっています。ライブ観戦をさらに楽しむためにも、ツアーがスタートする前に今年度のツアーサーファーを主観を交えながら紹介していこうと思います。多少なりとも選手の情報があれば、より楽しめますので!

まず、メンズのランキング1に輝いたミック・ファニング(32歳)。昨年度は、ハワイで開催されたツアー最終戦「パイプマスターズ」までタイトルレースが持ち越したものの、見事にセミファイナル進出を果たし、自力でワールドチャンプを獲得したのは記憶に新しいですね。

実に3度目のワールドチャンプであり、タイトル数の記録ではトム・カレンと故アンディ・アイアンズに並びました。タイトル数で言えば、次なる記録はケリー・スレーターの11回。ワールドタイトル獲得後のインタビューでは、ケリーの11回という記録にチャレンジするか聞かれると「悪い冗談はよしてくれ」と、笑いながら答えていました。そりゃ、そうですよね。

これほどの記録を叩き出しただけあり、ルーキーの頃から注目を集めていました。クーランガッタ出身のミック、ジョエル”パーコ”パーキンソン、ディーン・モリソンの3人は、クーリーキッズと呼ばれ、3人をフィーチャーしたサーフDVDも出たほどです。

「White Lightning(白い稲妻)」とも呼ばれるミックの武器は、ニックネームが示すよう、高速で繰り出すカービング。ハイスピードでのエントリーから強靭な足腰で板を返すので、とてつもないスプレーが飛びます。逆に弱点を挙げるなら、現代サーフィンでは不可欠なエアーです。

ただ、本人もその点を理解していて、実力の拮抗している対戦相手とのヒートでは、ミスを犯す恐れのあるエアーはせず、自分が得意なターンで勝負しているとコメントしています。ギャラリーからすれば、派手なサーフィンを見たいとは思いますが、勝負に徹する戦略はまさにプロそのものですね。


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