サーフィンをテーマにしたハリウッド映画として金字塔を打ち立てたと言える作品「ポイントブレイク(邦題:ハートブルー)」。
1991年に公開された同作品はキアヌ・リーヴスがジョニー・ユタ役で主演を務めました。
そのハートブルーで忘れられないのがラストシーンで、「50 Year Storm」がヒットしたオーストラリアのベルズビーチが舞台となりました。
そして、ポイントブレイクからインスピレーションを受けた「50 Year Storm」を冠したイベントが開催されることに。
今回の記事は、ベルズビーチで開催されたイベント「50 Year Storm」のイベント情報、そしてイベントの動画をお届けします。
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「50 Year Storm」とは
「50 Year Storm」とは、直訳すると50年に一度のビッグストームといった感じであり、ビッグストームが発生させる50年に一度のビッグスウェルと言う意味になります。
いわゆるビッグウェイブイベントであり、ビッグスウェルが発生しなかったシーズンは開催が見送られます。
同イベントのウェイティングピリオドは、インドネシアのピークシーズンと同じく7月頭から8月終わりまで。
イベントがスタートしてから5年が経過し、これまでに開催に至ることはなく、今年8月17日に初開催となりました。
イベントのテーマ
同イベントのテーマは勝ち負けを競うと言うよりも、メンタルヘルス問題に対する意識向上を目的とした内容となります。
イベントには故人を称えるといった感じで、ワイメアベイのエディイベントはエディ・アイカウ、パイプマスターズはアンディ・アイアンズ、ボルコムパイププロはサイオン・ミロスキーの名前をイベント名に連ねています。
「50 Year Storm」は、10代の頃にヴィクトリア州チャンピオンとなったり大活躍したものの、30代半ばにして自殺したショーン・ブルックスを称えるイベントになっています。
ショーンは父親がクイックシルバーのコンテストディレクターを務めたロッド、兄弟に元CTサーファーのトロイを持つサーフィン一家で育ったものの、メンタルヘルスの問題に苦しみ自ら命を絶ったとのこと。
そのため、同イベントはメンタルヘルスの問題に取り組む非営利団体などへの基金集めも兼ねていて、これまでに2万ドル以上集めたそうです。
イベント情報
肝心のイベント自体は、トリプルオーバーヘッドほどのサイズも入る8~10ftプラスのコンディションとなったベルズビーチのベルズボウル(セクション名)で開催。
参加者は男女合わせて30名のローカルサーファーとなり、年齢は16~56歳と幅広い世代が集い、10人ヒートが3回行われたそうです。
一応イベントという事で3つの部門が設けられていて、イベント優勝と「ベストサーファー」部門はティム・スティーヴンソン、「ジョニー・ユタ」部門はアンジェラ・ボールが受賞とのこと。
まぁ、ハートブルーのラストシーンに海に入ったのはジョニー・ユタではなく、ジョニーが追っていたボディなのですが…。
イベントの様子は下記動画からチェックして見て下さい。
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参照記事「The Inaugural 50 Year Storm Runs In Large Waves At Bells Beach」
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