コードレッドと呼ばれたモンスタースウェルがタヒチのチョープーにヒットした2011年8月27日。
そのコードレッドに匹敵するか、もしくはさらにサイズがあったかもしれないと言われているのが2021年8月13日のチョープー。
そして同日にチョープー史上最大サイズと言われるビッグバレルをメイクしたのがローカルのマタヒ・ドローレ「Matahi Drollet」(23歳)でした。
今回の動画は、マタヒ・ドローレがチョープーのビッゲストバレルをメイクするまでのドキュメンタリー映像をお届けします。
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8月13日に至るまではストーリーがあり、ストーリーの始まりとなるのは13日の5日前のこと。
フォイリング(ハイドロフォイルサーフィン)でのバレルメイクを狙っていたマタヒは、ちょうど良さげなスウェルが入るという事でチョープーでフォイリングをすることに。
すると、マタヒはバレルを抜けた後にワイプアウトし、フォイリングはとてつもなくスピードが付く事からワイプアウトでの激しい衝撃で肩を脱臼してしまったそうです。
そして医師からは少なくとも3週間は安静にするようにと診断を受けたのですが、実は2週間後くらいにスタートするチョープーでのCTイベントにワイルドカード出場が決まっていたマタヒ。
ならばとセカンドオピオンとして、普段からお世話になっている他の医師となるチャーリーのもとを訪れると「イベントまでに間に合わせてやる」との心強い声をかけてもらうことに。
それからはチャーリーから教わったリハビリトレーニングに励み、確実に肩の調子が戻ってきたところで、新型コロナ蔓延でチョープーイベントがキャンセルの知らせを受けたとか。
ビッグイベントキャンセルにショックを受けるものの、今度は10年に1度と言われるスウェルが接近してきているとの事でリハビリを続け、セッション前にはチャーリーからお墨付けを得ることに。
ただし、再度の脱臼を防ぐためか「もしもワイプアウトしたらしっかりと腕を抑えるように」とアドバイスを受けたと言います。
そして迎えた8月13日。トウインサーフィンにおいて最も重要と言えるトウインパートナーにマタヒが選んだのは、チョープーレジェンドで兄のマノア。
トウインではドライバーが連れていくポジションが全てとなるので、トウインパートナーの経験値に全て掛かっていると言っても過言ではありません。
そしてジェットコースターのように感情が起伏した5日間を経て、さらには海で9時間もの波待ちを経た上でメイクしたのが、チョープー史上最大サイズと言われるビッグバレルだったそうです。