2021年シーズンからスタートとなったサーフィン界のワールドツアー、CT(チャンピオンシップツアー)入りを決めるための登竜門であるCS(チャレンジャーシリーズ)。
2021年はコロナ禍と言う事でショートバージョンで終えたので、今年2022年がフル開催としては実質のファーストシーズン。
そんなCSのフォーマットが新たに変更になることが発表されました。
今回の記事は、WSL(ワールドサーフリーグ)が発表した2023年以降のCSのフォーマットに関するニュースをお届けします。
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新しい試みと言う事で、参加サーファーなどのフィードバックを取り入れ、修正する事になったという今回の変更点。
アップデートは以下となります。
*ミッドシーズンカットをパスしたCTサーファーの出場義務撤廃
*賞金の増額
WSLのツアー部門のトップを務めるジェシー・マイリー・ダイアーは以下の声明を発表しています。
CSをポジティブな意味で改善するため、フォーマットの一部を変更しました。
選手からの意見に耳を傾けて、その意見を2023年のフォーマットに取り入れた形になります。
新たな変更により、より良いコンディションでのイベント開催を可能とし、選手への賞金を増やすことになります。
また、CSサーファーがリージョナルツアーに戻ることなく、翌シーズンのCSへとリクオリファイできる機会も設け、メンズは10名、ウイメンズは5名の枠を取っています。
具体的な点に関しては、出場サーファー数はメンズが96名から80名、ウイメンズが64名から48名へ削減(主にミッドシーズンパスのCTサーファーの出場義務撤廃により)。
ただし、ミッドシーズンパスのCTサーファー用のワイルドカード枠はあるので、出場したいサーファーは出場可能とのこと。
出場サーファー数の削減はイベント開催時間の短縮に繋がるので、より良いコンディションでの開催が可能になる点が大きいようです。
また、出場サーファー数が少なくなることで賞金も余ることになるので、最少額の賞金を増額予定であり、2023年CSスケジュール発表時に詳細をアナウンスするそうです。
最後になりますが、CSサーファーの出場枠は以下となります。
*前年CSランクからメンズ10名、ウイメンズ5名
*CTまたはCSからのリクオリファイを逃したメンズ3名、ウイメンズ2名の元CTサーファー
*各リージョンから選出されたメンズ49名、ウイメンズ30名のQSサーファー
*2名のワールドジュニアチャンピオン、各イベントでメンズ5枠、ウイメンズ3枠のワイルドカード
さて、個人的にはCTサーファーの出場義務撤廃と言うのは大きなサプライズでした。
CTサーファーはビッグネームと言う事で、そんな存在が出場するからこそイベントの観客動員数やオンラインでのビューアー数増加に繋がるためです。
実際に、USオープンがCTイベントではないのに最大のサーフイベントになり得たのは、CTサーファーに多く出場してもらえたのが一因とも言われていましたし。
なにはともあれ、新たな形で動き始めるCSの動向を楽しみにしたい所です。
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公式サイト「WSL」