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サーフシーンにおいてよく議論の的になるテーマの一つがリーシュコード。

ロングボーダー界隈で特に多いのですが、リーシュコードを付けないノーリーシュの是非について論争が起きやすいです。

ジョエル・チューダーの主催するダクトテープなどは、ルール自体がノーリーシュとあり、ノーリーシュはスタイリッシュだと真似する一般サーファーも多いためでしょう。

そんなノーリーシュですが、オーストラリアのバイロンベイではリーシュコード着用の義務化の法案が通過することに。

今回の記事は、バイロンベイにおけるノーリーシュ禁止に関するニュースをお届けします。


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ロガーも多いバイロンと言うエリアであり、尚且つ比較的自由なオーストラリアで義務化ということでインパクトの強い今回のニュース。

ただし、ここまで来るまでにはやはりストーリーがあり、遡ること今年2月に起きた事故に起因します。

その事故とは、元プロサーファーのマシュー・キャシディがワテゴズビーチで仲間とサーフ中、吹っ飛んできたロングボードのフィンが腕に直撃。

そしてあらゆる静脈と動脈が切り裂かれ、力こぶの半分は垂れ下がることに。

この時に周りのサーファーが、皮肉にもリーシュコードを止血帯にした処置をしてくれたので助かったものの、助けがなければ失血死していたほど出血多量だったそうです。

この件を受けて、バイロンベイではリーシュコード着用義務化について動き始め、ついに施行となりました。

着用義務を怠った場合の罰則としては、最大で1000ドル、現行犯の場合は75ドルとのこと。

義務化について、処罰を与える事がメインフォーカスではなく、「他人の安全のためにカルチャーを変えよう」との狙いがメインだそうです。

さて、ダクトテープに出場するトップサーファーのように完全にボードコントロールできるのであれば問題ないでしょう。

なのですが、ノーリーシュがスタイリッシュでクールと思い、ボードコントロールできない一般サーファーが真似てしまう事が問題と言えます。

相当寛容なオーストラリアでこのような義務化が制定されたと言う事は、これまでにも相当数の事故が発生していたと考えられます。

趣味で楽しむサーフィンで怪我をしていたら元も子もないので、こういった動きはあってしかるべきなのかとも考えさせられるニュースです。

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参照記事「Leg ropes compulsory for Byron Bay surfers after council decision