現地時間2023年6月30日(ブラジル)、リオデジャネイロ州のサクアレマを舞台としたCT(チャンピオンシップツアー)第8戦「VIVO RIO PRO」が開催。
イベント初日となった本日は、ウイメンズのラウンド2残りヒートとクオーターファイナル、メンズのラウンド2~3までが開催されました。
今回の記事は、リオプロのイベントレポート、動画、今後の波予報といったイベント情報をお届けします。
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イベントレポート
ウイメンズ
1日を通してサイズアップしていったものの、まとまりのないビーチブレイクと言った厳しいコンディションで開催となった本日。
ウイメンズのラウンド2ヒート3からスタートし、いきなりのサプライズとなったのはヒート4でのタティアナ・ウェストン・ウェブの敗退。
今イベント開催前のタティはステファニー・ギルモアと同率でのCTランク5位で、ステフもすでにラウンド2で敗退。
そしてタティを破ったのはCTランク6位でトップ5を狙っていたケイトリン・シマーズなので、今イベント後にはステフとタティの5位をケイティが奪い取る形になります。
クオーターファイナルに進むと、ウイメンズで強かったのはヒート3に出場したカリッサ・ムーア。
シングルハイエストスコア8.83、トータルハイエストスコア15.33をマークし、ベティルー・サクラ・ジョンソンを破る結果を残しています。
ちなみに、カリッサはクオーターでの勝利により、早くもトップ5は確実のものにしてWSLファイナル進出を決めてしまいました。
今季WSLファイナル進出を決めた最初のサーファーとなります。
また、アメリカ代表として2024年パリ五輪の出場権をほぼ獲得とも言え、今イベントの結果次第で確定となる可能性もあることでしょう。
個人的に最も興味深かったのは、ヒート4のモリー・ピクラムとケイトリン・シマーズのマッチアップ。
次世代女性コンペティター同士の対戦でしたので。
同ヒートは互いに乗った波数は少ない中、ケイティがサイズのある波にチャージすることで若手対決を制することに。
次なるケイティの対戦相手はカリッサで、パワーのカリッサに対してスタイルのケイティと楽しみなヒートになりそうです。
結果
メンズ
トリッキーなコンディションと言う事で、波乱続きとなったメンズラウンドの中で主役と言えたのは、ワイルドカードのジャドソン・アンドレとサミュエル・プポ。
ジャドソンはラウンド2でCTランクトップのグリフィン・コラピント、ラウンド3でCTランク2位のフィリペ・トレドを撃破。
大金星を挙げたジャドソンのコメントは以下の通り。
ブラジリアンとして大観衆の前でのコンテストはスペシャルなことだし、楽しくてしょうがないね。
今回はインジュリーリプレイスメントと言う事で最初からトップシードと対戦する事は分かってた。
プレッシャー無しで楽しみ、ヒートを勝ち上がろうと思いながらサーフできるなんて最高な機会だよ。
すでにイベント優勝したくらいストークしてるね。
ちなみに、フィリペはジャドソンとのヒートで乗ったラストウェイブで負傷したようで、医師の診断を受けに行ったとか。
怪我の程度については不明なので、次なるCTイベントに出場するのかどうか気になるところです。
もう一人の本日の主役となったサミュエルは、ラウンド2でCTランク5位のガブリエル・メディナ、ラウンド3でCTランク3位のジョアン・チアンカに勝利。
ジャドソンとサミュエルの2人だけで、CTランク4位のイーサン・ユーイングを除くトップ5を早期敗退に追い込んだわけです。
これほどの番狂わせが発生する事はレアケースなので、現地では大いに沸いたことでしょう。
サミュエルのコメントは以下となります。
ワイルドカード出場だから、トップシードと対戦することは分かってた。
僕が破った2人共にブラジリアンであり、僕にとって親友。
ジョアンは一緒に世界を転戦してきたし、ワールドタイトルに向けて今イベントがいかに重要だったのかは分かってる。
だからこそ、勝った時は複雑な気持ちになったよ。
だって、WSLファイナル出場に向けてポイントを重ねる上で、僕とのヒートは極めて重要だったんだから。
でもね、ジョアンは残り2戦で活躍してくれると思うし、僕は応援してるよ。
トップシードが早期敗退を喫していく中、大きなチャンスを迎えているのはCTランク7いのジョンジョン・フローレンス。
ジョンジョンよりも上位のサーファーで、クオーターファイナルまで勝ち上がっているのはイーサンのみなので、今イベントの結果次第ではトップ5へとジャンプアップできる可能性を秘めているためです。
そんなジョンジョンはと言うと、ラウンド3では同じハワイアンのイアン・ジェンティルに勝利。
しかも、ラウンド4のジョンジョンは本日のトータルハイエストスコア14.17をマークと好調なので、イベント最終日の活躍も期待できることでしょう。
結果
ハイライト動画
波予報
イベント期間は明日7月1日が最終日なので、明日がイベント最終日になります。
まとめ
日本とブラジルのリオデジャネイロ州の時差は12時間あり、日本の方が12時間進んでいます。
次なるファーストコールとなる現地時間の7月1日午前6時25分は、日本時間の同日午後6時25分となります。
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公式サイト「VIVO RIO PRO」