現地時間2023年7月19日(南アフリカ)、Jベイ(ジェフリーズベイ)を舞台としたCT(チャンピオンシップツアー)第9戦「Corona Open J-Bay」が終了。
イベント最終日となった本日は、メンズはフィリペ・トレド、ウイメンズはレイキー・ピーターソンの優勝で幕を閉じました。
今回の記事は、コロナオープン@Jベイのイベントレポート、動画、最新CTランキングといったイベントニュースをお届けします。
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イベントレポート
ウイメンズ
優勝したレイキーは、クオーターファイナルでキャロリン・マークス、セミファイナルでタイラー・ライト、ファイナルではモリー・ピクラムを破り、2019年シーズン振りとなるCTイベント優勝を決めました。
コロナ以前はタイトルコンテンダーとして活躍していたものの、2021年シーズンにツアー離脱した腰の負傷以来、なかなかリズムを掴めていなかったのでついにレイキー復活といった印象を受けますね。
優勝した心境については以下のように語っています。
ツアーの中でも大好きなイベントだから本当にスペシャル。
今回の優勝は、昨年の今頃に亡くなった義理の姉妹に送りたいと思ってるから、感情が入り乱れているけど最高にクールだわ。
私たちCTサーファーは全力を尽くしているし負けず嫌いだけど、私の優勝をお祝いしてくれてとても素晴らしいの。
本当にクールなコミュニティだし、他のスポーツでこんなコミュニティってあまりないんじゃないかな。
最終日となった本日のコンディションについては以下のように言及しています。
時に辛いこともあるけど、これまでの努力を信じて、とにかくチャンスを掴むまで波に乗り続けるしかなかった。
私はJベイが大好きで、今日のJベイは正直言って私の気持ちに応えてくれたんじゃないかな。
コンディションはトリッキーで、グッドウェイブが入ったタイミングで、プライオリティは相手が持っててもおかしくなかったんだから。
だから運も味方してくれた結果なんだけど、自分自身の事を誇りに思うし、私にとってJベイで3度目のファイナルだから3度目の正直ね。
さて、ウイメンズは本日の結果を受けて、CTランク1位から順にカリッサ・ムーア、タイラー・ライト、キャロリン・マークス、モリー・ピクラムの4名がトップ5入りを確定。
WSLファイナルに進出できるのは残り1名で、可能性があるのはCTランク5位から順にケイトリン・シマーズ、レイキー・ピーターソン、ステファニー・ギルモア、タティアナ・ウェストン・ウェブの4名。
次の会場でチョープーである事を考えると、バックサイドに強く現時点で有利に立ってるケイトリンに分があるかなと思います。
最後に、オフィシャルの発表はまだですが、トータルポイントを計算するとパリ五輪のアメリカ代表とオーストラリア代表が決定しています。
アメリカはカリッサとキャロリン、オーストラリアはタイラーとモリーとなっています。
ちなみに、私は気付いていなかったのですが。昨シーズンからCTのトータルポイントはワーストリザルトを2つ削除(スローアウェイ)から、1つのみの削除に変更されていますね。
本日の結果
メンズ
優勝したフィリペは、クオーターファイナルでジャック・ロビンソン、セミファイナルで五十嵐カノア、ファイナルでディフェンディングチャンピオンのイーサン・ユーイングに勝利。
今回の優勝でフィリペのCTイベント通算優勝回数は15回目、Jベイでの優勝は2017~2018年の2年連続優勝に続く3度目となります。
フィリペの優勝インタビューは以下となります。
Jベイが僕の心の中で大いなる場所なのは間違いないね。
ここの雰囲気や人が大好きだし。
陰ながら支えてくれている僕のチームの助けがなければ優勝はなかっただろうから、彼らにも感謝してるよ。
優勝は大きな自信になったし、ファイナル5入りを決めた事が分かり、イエロージャージでタヒチに向かうなんてスペシャルだよ。
本日のフィリペは3ヒートこなしたわけですが、ピークパフォーマンスを見せたのがファイナル。
8.83と9.93をマークしてトータルスコア18.76を叩き出して優勝したわけですから。
本日のようなコンディションであれば、フィリペならばエアゲームを入れたレパートリーになるかと思いきやレールゲームでのスコアです。
セクション的に見ればエアゲームを入れてもおかくしくない場所でも出さなかったし、決して風向き的にエアーを封印したわけではないことでしょう。
過去にビッグアーリーウープ2発でパーフェクト10を出した時も、エアウインドではないのにメイクしたからこそ話題になったのですから。
つまり、フィリペはまだスコアを伸ばせる余白がありながら、ほぼパーフェクトゲームを見せたと言うことで、恐ろしいほどのレベルの高さであると痛感させられました。
今イベント結果を受けて、メンズではCTランク1位からフィリペ、イーサン、グリフィン・コラピントの3名がWSLファイナル進出を確定。
残すは2枠ですが、CTランク4位のジョアン・チアンカはポイント的にほぼ確定と言える状況なので、5位争いを誰が勝ち取るかといった所です。
最後に、オフィシャルで発表されてないもののポイント的に確定したパリ五輪出場権を含めると、ブラジルはフィリペ、オーストラリアはイーサン、アメリカはグリフィンとジョンジョン。
ブラジルの残り1枠は、現ポイントやチョープー開催を考えるとジョアンが手堅いと思います。
オーストラリアの残り1枠は、ジャック・ロビンソン、ライアン・カリナン、コナー・オレアリーの3名による争い。
コナーは日本代表に国籍表記の変更というニュースもあったので、これでオーストラリア代表として出場権を得たらどうするのかといった動向も気になるところです。
本日の結果
ハイライト動画
最新CTランキング
ウイメンズ
メンズ
まとめ
次なるCTイベントはレギュラーシーズンの最終戦としてタヒチのチョープーで開催する「SHISEIDO Tahiti Pro」。
同イベントのウェイティングピリオドは2023年8月11~20日の設定となっています。
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公式サイト「Corona Open J-Bay」