Photo by Matt Dunbar/World Surf League

現地時間2024年5月30日(タヒチ)、レフトスラブ(slab:底ボレするバレル)のチョープーを舞台にしたCT(チャンピオンシップツアー)第6戦「SHISEIDO Tahiti Pro」が終了。

イベント最終日となった本日は、昨年の同イベントは膝の負傷で欠場したイタロ・フェレイラの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、タヒチプロのイベントレポート、本日の結果、ハイライト動画、最新CTランキングといったイベント情報に関するニュースをお届けします。


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イベントレポート

本日のファイナリストは4ヒートもこなすと言うことで、相当ハードな1日となったイベント最終日。

優勝したイタロがラウンド3で対戦した相手はツアールーキーのコール・ハシュマンド。

イタロに比べ、波をじっくりと選び抜く戦略に見えたコールは着実にスコアを重ねてヒート中盤までリードする流れとなりました。

ヒート後半になると僅差でのシーソーゲームとなり、大きな山場となったのはヒート残り9分でのコールによるライディング。

素晴らしいロングバレルをメイクし、コール本人も抜けてきた時に片手を上げていたので大きな手応えを感じていたのでしょう。

それから2分経過してもまだスコアは発表とはならず、そのタイミングで今度はイタロがロングバレルをメイク。

この時点では僅差でイタロがリードしていて、まず発表されたコールのスコアは8.27でイタロを逆転に成功。

しかし、イタロのスコアはコールを上回る9.00となり、再度イタロがリードを取り返す激しい攻防の末にイタロが勝ち上がることに。

クオーターファイナルで対戦したのはヤゴ・ドラ。

ヒート終盤までイタロがリードしていたものの、両者ともにミディアムスコアしかもっていない決め手に欠ける展開が続きました。

ヒートに動きがあったのは後半に入ってからで、残り10分を切ったタイミングでイタロがスーパーロングバレルをメイクし、コールされたスコアがほぼパーフェクト10と言える9.83。

しかし、その3分後に今度はヤゴがプライオリティを使って乗った波で9.00をマーク。

でしたが、ヤゴの乗った波の裏に入った波にはイタロが乗っていて、その波でイタロは8.00を叩き出すことに。

この時点でヒート残り時間6分台で、逆転を目指すヤゴはさらに2本も波に乗るのですがタイムアップでイタロが制する結果となります。

ラムジ・ボウキアムとのマッチアップとなったセミファイナル。

イタロはいつもの乗りまくる戦略で積極的に動くもののミディアムスコアしかマークできず、一方のラムジはスロースタートとなることに。

ラムジに動きがあったのはヒート残り10分を切ってからで、ここで7.17とこの時点でのシングルハイエストをスコア。

するとイタロも応戦とばかりに7.60をマークしてリードを広げ、最終的に両者ともにバックアップスコアを更新することはできずにイタロが逃げ切り勝利となりました。

ファイナルで対峙することになった相手はジョンジョン・フローレンス。

ファイナルのイタロはロケットスタートを切り、1本目で8.93、2本目で8.77をマーク。

ただし、相手はパーフェクト10を出せるだけの実力のあるジョンジョンというわけで気が抜けない展開に。

案の定、ジョンジョンはヒート残り時間20分ほどで7.83をマークして追い上げて来て、残り5分台になるとシングルハイエストとなる9.33をマーク。

今日のようなコンディションになると残り2~3分程度であってもコンボからの逆転も可能と言う事で、イタロにとってはめちゃくちゃストレスフルな時間を過ごしたことでしょう。

ジョンジョンは9.33をマーク後に、残り5分を切っていたのに2本も波に乗ったのですから。

でしたが、ジョンジョンが逆転に必要な波をキャッチすることはできず、イタロが2021年のニューカッスルイベント振りのCTイベント優勝を果たす結果となりました。

優勝したイタロのコメントは以下となります。

ずっとこの瞬間を待ち望んでいたんだ。

バレル以外のあらゆるタイプのCTイベントで優勝してきたのに、チョープーでの優勝はまだだったからね。

去年は欠場したから、ようやく優勝を勝ち取る事が出来てストークしてる。

神様、家族、友達に感謝の気持ちで一杯だし、仕事をやり切った感じで一区切りついた。

次戦のエルサルバドルに気持ちを入れ替えていくよ。

ジョンからはインスピレーションを受けてばかりだから、ジョンとのヒートはスペシャルだし最高だった。

今日は早い時間帯から始まって長い1日になり、ファイナルに進出して優勝までできて凄いハッピーだよ。

ずっと僕が優勝できる可能性は十分にあるって分かってはいたけど、これまでにその瞬間が訪れることがなかったから格別の喜びだね。

ヒート結果

イベントハイライト動画

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まとめ

次なるCTイベントは中米エルサルバドル開催となるCT第7戦「Surf City El Salvador Pro」。

ホールディングピリオドの設定は6月6~15日となっています。

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公式サイト「SHISEIDO Tahiti Pro

2024年タヒチプロの過去記事

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