現代社会に大きな変革の波をもたらしたインターネット。人は誰しも、若い頃は自分の暮らす世界が全てで、その環境が当たり前だと考えます。しかし、インターネットを使って外の世界に触れ、貧しい暮らしを強いられている人が贅沢な人の暮らしぶりに触れたらどう感じるでしょうか!?自分の環境に不満を持ち、デモを引き起こす可能性もありますね。

このような脅威を恐れ、中国などでSNSなど特定サイトへのアクセス遮断といったネット規制が敷かれている報道などよく目にしますが、実際にはVPNなどを使ってネット規制の網をかいくぐることができるので、ネットの波を止めることはできません。その影響によるせいか、従来の常識が変わりつつある国もあります。

今回の動画は、イスラム教を国教とするモロッコで、一人のサーファーガールを追った映像となります。女性イスラム教徒といえば、肌の露出は基より、髪の毛さえヒジャブで隠したりと、非常に厳格な宗教。そんなモロッコにおける女性サーファーということで、とても稀有な存在と言えますね。

主人公となるのは、17歳のオーマイマ・エルハリ(Oumaima Erhali)。今は亡き兄が、沿岸警備隊でありサーファーであったため、サーフィンを始めるようになったオーマイマ。Tシャツにショーツ、そしてキャップを被った姿からは、とてもイスラム教徒には見えません。

彼女の両親は、非常に理解力があり、オーマイマの趣味や服装について小言を言うわけではなく、サポートしてくれているそう。というのも、モロッコは、これまでは男性しか就けなかった仕事へ女性も進出できるようになったりと、時代の流れを敏感に感じている柔軟な両親であるためです。

波に乗っている時、空を飛んでいるような感覚を味わえるのが楽しいと話すオーマイマ。将来的には、海外へ出て、サーフクラブを作りたいなど、サーフィンを通じて膨らむ夢。オーマイマのような先駆者となる存在が、さらに時代の波を引き起こして行くのかと思うと、遠い異国であるものの、モロッコにおけるサーファーガールの動向が楽しみになりますね。


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