現地時間2024年8月24日(フィジー)、クラウドブレイクをメイン会場としたCT(チャンピオンシップツアー)第9戦でありレギュラーシーズン最終戦「Corona Fiji Pro」が終了。
イベント最終日となった本日は、メンズはグリフィン・コラピント、ウイメンズはエリン・ブルックスの優勝で幕を閉じました。
今回の記事は、フィジープロのイベントレポート、動画、最新CTランキングといったイベント情報をお届けします。
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イベントレポート
メンズ
波予報通りに厳しいコンディションでの開催となり、波運にも大きく左右される事になった本日。
優勝したグリフィン・コラピントがセミファイナルで対戦したのは、個人的に優勝候補と考えていたヤゴ・ドラをクオーターファイナルで破ったジャック・ロビンソン。
このヒートも波はスモールサイズでクラウドブレイクらしさを感じられない厳しいコンディションとなり、トップサーファーのグリフとジャックにしてはロースコアな展開となることに。
コンディションが決まったクラウドブレイク開催ならば、エクセレントレンジ(8ポイント以上)続出が当たり前となるので。
そんなコンディションであっても、ベストウェイブをキャッチして出来る限りのパフォーマンスを見せたグリフがラウンドアップを果たしました。
ファイナルのマッチアップは、CTイベントで初めてファイナル進出を果たした和井田理央とのカード。
和井田にとってセミファイナルで勝利を決めた時点で自身べストリザルト確定なので、勝利が決まった瞬間に両手で頭を抱えていたシーンは印象的でした。
ファイナルではお互いに乗っていた波に関しては大差なさそうに見えましたが、グリフの方がよりクリティカルなセクションを攻めていたように見えました。
その点にスコア差がついた印象であり、グリフはポルトガルイベントに続いて今季2勝目を挙げる結果となりました。
ちなみに、ファンが勝利予想をするファンピックスでは、グリフの勝利予想が55%と和井田の勝利を予想する声が思っていた以上に多かったのは意外でした。
優勝したグリフのコメントは以下となります。
今回の優勝は僕にとって大きな意味があるんだ。
ワールドクラスのレフトハンダーということで、僕がこれまで取り組んできたトレーニング、とりわけバックサイドサーフィンの成果が出たんだから感謝の気持ちでいっぱいで。
実はバックサイドはあまり得意じゃなかったから練習でも力を入れてて、だからこそクラウドブレイクでの優勝は格別なんだ。
サーフィンの調子が上向きだって実感してるから、ホームに戻ってWSLファイナルに向けて準備に取り組むことにエキサイトしてるよ。
理央とファイナルで対戦できたことは本当に嬉しかった。
理央にとって初めてのCTイベントファイナルだったし、サーファーとしても人としても素晴らしいんだから。
今後の理央の活躍は本当に楽しみだね。
応援してくれたファンのみんなにも感謝してて、みんなが送ってくれるエネルギーがあるから僕らがいるんだ。
みんなが送ってくれた愛やエネルギーはみんなにも返ってくることを忘れないでね。
本日の結果
ウイメンズ
優勝したエリン・ブルックスがセミファイナルで対戦した相手はモリー・ピクラム。
モリーはパイプラインに強いサーファーなので、クラウドブレイクでバレルコンディションになれば面白かったのですが、本日はターン勝負のヒートとなることに。
となると、今イベントで異彩を放っていたエリンのクイックターンが炸裂し、クイックだからこそ狙えるクリティカルセクションと言った感じで相性が抜群。
特に相手がバックサイドのモリーと言うこともあり、フロント有利という風に見えたセミファイナルをエリンが制する結果に。
ファイナルで対峙することになったのは、同じハワイアンと言うことで幼い頃に交流もあった憧れのタティアナ・ウェストン・ウェブ。
タティもエリンと同じくグーフィーフッターなので比較しやすいなと感じましたが、今日のコンディションではシンプルにエリンが実力で勝っていたと感じました。
スピードも違ったので、今日のエリンは波運など関係なく優勝するべくして優勝したなと言う印象を受けました。
ちなみに、CT入り前の10代ウイメンズサーファーのCTイベントワイルドカード出場で優勝した直近のサーファーは、調べ直した限りでは2009年のカリッサ・ムーア以来。
CT入り前からCTトップサーファーレベルの実力を持つ大型新人は、ステファニー・ギルモア、タイラー・ライト、カリッサ・ムーア後には現れていなかったというわけです。
およそ15年の月日を経て未来のワールドチャンプ候補として登場したエリンが、今後のコンテストシーンでどのような旋風を巻き起こすのか楽しみにしたいところです。
優勝したエリンのコメントは以下となります。
気分は最高だし、優勝できて感謝の気持ちでいっぱい。
ワイルドカードとしてこのイベントに出場できるチャンスをもらえて感謝してるわ。
最初は自分にプレッシャーをかけてたんだけどリラックスしなきゃって思い直してからは、自分のサーフィンヒーローたちとのヒートを楽しんだ。
みんなここにいる目的はトップ5入りだったけど、私だけは楽しんでグッドウェイブに乗る事しか考えてなかったわ。
ファイナルでタティと対戦できたのは本当にクールだった。
タティはツアーで数少ないグーフィーフッターの一人だから憧れてて、そんなタティとファイナルのヒートをシェアできたからスペシャルだったの。
今日と言う日を一生忘れないだろうし、あまりにも楽しかったからCT入りが楽しみでしょうがないわ。
本日の結果
イベントハイライト動画
最新CTランキング
今イベントをもってレギュラーシーズンは終わったので、CTランク6位以下はすでに確定となります。
トップ5に関しては2024年シーズンCT最終戦「WSLファイナル」の結果で変動する可能性があります。
メンズ
ウイメンズ
まとめ
次なるイベントは南カリフォルニアのローワーズ(ローワー・トレッスルズ)へ移動し、今季最終戦となる1日限定イベントの「WSLファイナル」。
同イベントのホールディングピリオドは2024年9月6~14日の設定となっています。
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公式サイト「Corona Fiji Pro」