優勝のガブリエル・メディナ
優勝のガブリエル・メディナ

現地時間2016年6月17日(フィジー)、タバルア島のクラウドブレイクをメイン会場、レストランをバックアップ会場としたWCTメンズ第五戦「フィジー・プロ(Fiji Pro)」が開催。

ウェイティングピリオド最終日となった本日、予報通りに波は8~10フィートにサイズアップ。そんなコンディションの中、2014年にも同イベントを制したガブリエル・メディナが優勝を果たしました。

6月5日(日曜)からスタートの2016年WCTメンズ第五戦「フィジー・プロ」情報

ジョエル・パーキンソンが負傷で開催間近の2016年フィジーイベントを欠場

2016年WCTメンズ第五戦「フィジー・プロ」:初日ハイライト

2016年WCTメンズ第五戦「フィジー・プロ」:二日目ハイライト

2016年WCTメンズ第五戦「フィジー・プロ」:三日目ハイライト

2016年WCTメンズ第五戦「フィジー・プロ」:四日目ハイライト


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クオーターファイナルからスタートした本日。波選びがあまりに難しく、8~10点台のエクセレントレンジと呼ばれるスコアが出たのは数える程度。そんなコンディションの中、本日のトータルハイエストスコアを出したのがクオーターファイナルでのケリー・スレーター。

数年前ならば、パーフェクト10が付いていたであろうライディングで9.80と8.90をマーク。完全にケリーとクラウドブレイクの歯車が一致し、優勝の可能性が高いと感じました。

ケリー・スレーターの9.80pt@クオーターファイナル
https://youtu.be/dm0UHn6P1ok

ケリー・スレーターの8.90pt@クオーターファイナル
https://youtu.be/a-WpOFK26W4

セミファイナル進出を果たしたケリーは、因縁の相手であるガブリエル・メディナと対戦。波がビッグかつヘビーになると無類の強さを見せるケリー。

しかし、2014年にマックスサイズとなったチョープーでのタヒチイベント決勝で、ケリーは得意のコンディションにも関わらず、チョープー経験が浅いガブリエルに敗退しているのです。

2014 Tahiti Final

同イベントでは、ケリーvsジョンジョンのセミファイナルこそが実質の決勝とも言われ、ギリギリでジョンジョンに競り勝った後のファイナルで、優勝を逃しているので悔しかったはずです。

2014 Tahiti Semifinal 2

2014年ビラボン・タヒチ・プロの公式サイト

そして迎えた本日のケリーvsガブリエル。本日のコンディションもまた、ケリーお得意と言えるものでしたが、結果は以下の通り。

2016 Fiji Semi 1

今イベントにおけるケリーのスコアが示す通り、ケリーが衰退しているとは全く思いません。ただ、コンテストサーフィンに必要な安定性が少し欠けてきたのかと思います。セミファイナル進出を果たしているので、あくまでもWCTサーファーの中でもトップ中のトップにおいての話ですが。

ガブリエル・メディナの8.40pt@セミファイナル
https://youtu.be/8BG9he2m3JE

ケリーを破り、ファイナル進出を果たしたガブリエルの相手は、現WCTランキングトップのマット”ウィルコ”ウィルキンソン。ファイナルでは、ウィルコが全く実力を出すことができず、トータルスコアで6ポイント台という結果に。

一方のガブリエルは、ハイスコアとまでは行かないものの、しっかりと仕事をこなして15.60ポイントをマークし、ウィルコをコンボ(コンビネーションの略:パーフェクト10を出しても逆転不可能な点差のこと)に追い込んで今シーズン初優勝を飾りました。

ファイナルのダイジェスト動画
https://youtu.be/To2-DG-nslU

今イベントを終え、WCTランクのトップ10は以下の通り。

2016 WCT Men Top 10 after stop5
全ランクはこちら

今回の準優勝で、ウィルコがさらにリードを広げました。ガブリエルは7ランクアップし、ジョンジョンとほぼ同じポイントになりましたね。五十嵐カノアは20位となっています。

次なるWCTイベントは、7月6日からウェイティングピリオドがスタートする南アフリカのJベイ・オープンとなります。

イベント詳細については、下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。

公式サイト「Fiji Pro

本日の結果

・ファイナル
1st: Gabriel Medina (BRA) 15.60

2nd: Matt Wilkinson (AUS) 6.34

・セミファイナル
Heat 1: Gabriel Medina (BRA) 14.67, Kelly Slater (USA) 12.03

Heat 2: Matt Wilkinson (AUS) 13.33, Adrian Buchan (AUS) 12.00

・クオーターファイナル
Heat 1: Gabriel Medina (BRA) 10.86, Adriano de Souza (BRA) 8.83

Heat 2: Kelly Slater (USA) 18.70, Wiggolly Dantas (BRA) 9.40

Heat 3: Adrian Buchan (AUS) 14.60, Mick Fanning (AUS) 13.40

Heat 4: Matt Wilkinson (AUS) 14.63, John John Florence (HAW) 10.93