Photo: ISA / Ben Reed

昨年2017年末、WSL(ワールドサーフリーグ)とISA(国際サーフィン連盟)が大枠で合意したとお伝えした2020年東京五輪におけるサーフィンのオリンピック出場選手の選定基準。

ついにIOC(国際オリンピック委員会)とISAが選定基準の決定をしたと発表しました(出場要件の最終的な詰めはまだとの事ですが…)。

今回の記事は、2020年東京五輪におけるオリンピック出場選手の選定基準に関するニュースをお届けします。


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ISA公表の大枠

まずは例外事項はすっ飛ばして、基本的な選考基準は以下の通りとなります。

・出場サーファーはメンズとウイメンズ共に20名ずつ

・国別の出場サーファー枠は基本的に男女共に最大で2名ずつ

・オリンピック強化指定選手に選ばれたサーファー(オリンピック出場を望むサーファー)は2019年と2020年のISAワールドサーフィンゲームの出場必須

・2019年WSLのワールドツアーであるCT(チャンピオンシップツアー)で、メンズはトップ10、ウイメンズはトップ8が出場資格獲得

・2020年ISAワールドサーフィンゲームの結果に応じてメンズはトップ4、ウイメンズはトップ6が出場資格獲得

・2019年ISAワールドサーフィンゲームでアメリカを除く大陸ベース(アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニア)でランキングが最も高かったメンズとウイメンズが各4名

・2019年パンアメリカン競技大会の男女優勝者

・ホスト国の日本からはメンズとウイメンズが1名ずつ

例外事項

ワールドツアーだけ見れば、コンテスト結果重視の選考となるとアメリカ(ハワイを含む)、オーストラリア、ブラジルに偏ってしまいます。

そこでオリンピックでは出来るだけ多くの国から出場者を集めるため、例外事項が設けられています。ただ、この例外事項が複雑…。

ベースとなる基本事項は以下の通り。

同じ国からの出場者定員は基本的に男女それぞれ2名(例外として最大3名)

もう一つの指針として、オリンピック選考となる各イベントからの出場国定員は男女2名ずつであり、イベントは優先度の高さがランク付け(階層)されていて以下の通り。

1. 2019年CTランキング
2. 2020年ISAワールドサーフィンゲーム
3. 2019年ISAワールドサーフィンゲーム
4. 2019年パンアメリカン競技大会

つまり、メンズのCTランクで同じ出身国のサーファーがトップ10に3名以上いる場合、トップ10の中でランキングの高い2名のみがオリンピック出場資格獲得になるのだと思われます。

これまでに海外メディアでは、CTからのアメリカ代表のメンズはジョンジョンとコロヘになるとよく言われていましたが、この選考基準があっての話だったのだと納得しました。

ここで実例を挙げて見ると、昨年2017年のメンズCTランクのトップ10は以下の通り。

国別で見ると、オーストラリアのサーファーがトップ10に4名いますが、CTランクのトップ10にいながらもオーウェン・ライトとジョエル・パーキンソンはオリンピック出場資格を得られない基準というわけです。

ちなみに、2017年の例でオーウェンとパーコが出場権を得らないとなると2枠空く事となり、その枠は2020年ISAワールドサーフィンゲームで金メダルを獲得したチーム国の中で最もランキングが高かったサーファーに与えられ、該当者不在の場合は2019年QSランクから同チーム国の最もランキングの高かったサーファーとなります。

ただし、同じ国のサーファーでも最大で3名まで出場という例外があります。その例外が最も当てはまると考えられるのは、CTからすでに2名の出場者が決まっている国の場合。

少し不明な点もあるのですが、例えばアメリカ代表がCTから2名決まり、2020年ISAワールドサーフィンゲームのトップ4(ウイメンズはトップ6)にアメリカ人サーファーがいて、さらに2019年パンアメリカン競技大会の優勝がアメリカ人サーファーの場合、出場資格を得るのは階層の高い2020年ISAワールドサーフィンゲームのトップ4になったアメリカ人サーファーなのでしょう。

ホスト国となる日本人出場枠

日本はオリンピックホスト国ということで、男女共に1名ずつの出場枠が与えられているので、少なくとも計2名の日本人サーファーの出場が確定しています。

ですが、日本人サーファーが自力で出場枠を獲得した場合、ホスト国枠はなくなるとのこと。

現実的に考えられるのは、五十嵐カノアが2019年CTランキングでトップ10入りを果たすケースで、カノアがCTトップ10入りを決めたらメンズ日本人サーファーのホスト枠は無くなるようです。

まとめ

正直、私も頭の中でクリアにできていないほど選考基準は複雑となっています。初めて耳にした「ISAクオリティコントロールランキング」というものも存在して、選考に影響を与えるようですし…。

オリンピックという舞台なので様々な国籍のサーファー出場を目的にしているので、しょうがないとは思いますが。

一つ感じる点としては、出場国定員があるので余った枠を埋めるために無名のサーファーも結構出場することになるのではと思います。

何はともあれ、2019年と2020年のISAワールドサーフィンゲームには数々のCTサーファーが出場するはずなので楽しみにしたいところです。

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参照記事:「INTERNATIONAL OLYMPIC COMMITTEE AND ISA CONFIRM QUALIFICATION PROCESS FOR SURFING COMPETITION AT TOKYO 2020

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