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Photo: WSL

現地時間2018年10月12日(フランス)、CT第9戦の「クイックシルバー・プロ・フランス(Quiksilver Pro France)」と「ロキシー・プロ・フランス(Roxy Pro France)」が終了。

メンズはジュリアン・ウィルソン、ウイメンズはコートニー・コンローグの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、クイックシルバープロ@フランスとロキシープロ@フランスのイベントレポート、動画、最新CTランキングなどといったニュースをお届けします。


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ロキシー・プロ・フランス

Photo: WSL

 

今シーズンはツアー初戦前の負傷により、初戦から4戦続けてCTイベントを欠場していたコートニー・コンローグ。

クラマス(バリ島)でのツアーイベントから復帰したコートニーは、復帰から5戦出場し、なんと今回で2度目の優勝という結果となりました。もしも怪我がなければ、タイトルレースを争っていておかしくないほどです。

さて、コートニーはクオーターファイナルでジョアン・デフェイ、セミファイナルでカリッサ・ムーアを破ってのファイナル進出。

一方のメイシー・キャラハンはクオーターファイナルでココ・ホー、セミファイナルでブロンテ・マコーレーを撃破。ちなみに、リプレイスメント出場のメイシーは、まだ17歳という若さです。

そんな二人によるファイナルは、これまでタイトルコンテンダーとして活躍してきたコートニーだけに、メイシーとはかなりレベルの差を見せつけることに。

コートニーは単発マニューバだけでも7ポイント台を出していましたし、スピードとフローは圧倒的でした。

コートニーのコメント以下の通り。

ファイナル前にも言ったけど、リズムに乗って海と一体化できれば、自分らしいサーフィンを見せれると思っていたし、実現できたと思ってる。

でもね、まだまだ本来のレベルまで戻ってないの。2019年に向けてやることは山積みね。でも、今回の優勝は良い兆しだし、大好きな場所での優勝でこれ以上の幸せはないわ。

17歳にしてCTイベント準優勝を決めたメイシーのコメントは以下の通り。

ハイグレードのQSイベントでもファイナル進出がないんだから、CTで初のファイナル進出なんて信じられない気分。

ファイナルでベストパフォーマンスを見せれなかったのは残念だったけど、今後の目標に向けてポジティブな結果だったって言えるわ。

調子の悪かった今年前半からの大きな変化として、自分自身、そして自分のサーフィンを信じることができるようになった。フランスで多くのことを学び、とても楽しむことができたから、今後忘れる事のできない経験になったわ。

本日の結果

クイックシルバー・プロ・フランス

Photo: WSL

 

ラウンド4からスタートとして本日のメンズ。13日の予報が良かっただけに、まさか一気にイベントを終わらせることになるとは思いもしませんでした。

サーファー主体の組織であったASP時代と比べ、ビジネスマン主体のWSLとなってから、イベント開催可能なコンディションなら、後日コンディションが良くなる予報でも早く終わらせる傾向になった気がします。

ネット観戦しているギャラリーとしては少し残念、現地観戦しているギャラリーは先延ばしにならずにファイナルまで見れたので、どちらが良いのかは立場によって変わると思いますが…。

さて、タイトルレースの話題から始めると、フィリペ・トレドが早期敗退したラウンド3を終え、後2ヒート勝ち上がればランキングトップを奪える機会を得ていたガブリエル・メディナ。

そんなガブリエルは、ラウンド4とクオーターファイナルを勝ち上がり、残念ながらセミファイナルで敗退。対戦相手は、パーフェクト10をスコアしたジュリアンでした。

しかし、見事に求められた仕事をこなし、ランキングトップに躍り出ました。2度目のワールドタイトルに向けて、着実な一歩を踏み出したと言えますね。

イベントに話を戻すと、ファイナリストはジュリアンとライアン・カリナン。ライアンは来季のツアー返り咲きが決まっている元CTサーファー。

フリーサーファーとして世界トップレベルでありながら、CTレベルのコンテストサーフィンになると実力を発揮しきれず、2016年シーズンにツアー落ちしました。

しかし、今回はライアンのサーフィンが爆発し、ジャッジ基準の厳しい今季にして、ラウンド4で9ポイント台を2本揃えたトータルスコア18.53が今イベントのトータルハイエストスコアになったりと凄まじい勢いを見ることに。

そんなライアンにストップをかけたのがファイナルでのジュリアン。ファイナルも好調でリードしていたライアンに対し、波のコンディションに合わせてエアゲームに徹したジュリアンが、ヒート終盤にエアリバースで逆転して優勝を飾りました。

優勝したジュリアンのコメントは以下の通り。

今回の優勝はピエール・アグネスに捧げたいと思ってる。フランスのサーフシーンにおいて多大な功績を残した素晴らしい人だったから。

優勝をピエールに捧げる事ができた上、タイトルレースに返り咲く事ができた。しかも、妻と子供も会場にいてくれて、とてもスペシャルな一日になったよ。

CTイベント初のファイナル進出を決めたライアンのコメントは以下の通り。

失うものが何もなかったから、かなり自由にサーフできた。対戦相手、コンディション、スコアより、自分が乗っている波にフォーカスできてね。

こういった気持ちでコンテストに臨む方が、僕には合ってるんだなって感じたよ。ファイナル進出は予想を遥かに超えた結果だったけど。

本日の結果

ハイライト動画

最新CTランキング

メンズ


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タイトルレースが大きく動くことになった今回の結果。ガブリエルがカレントリーダーの座を奪い、優勝で10,000ポイント獲得のジュリアンはタイトルレースに復帰となりました。

細かく見れば、ツアーのトータルポイントは最終的にワースト2のイベント結果を除外するので、実際にはフィリペが少し有利なポジションです。

今イベントで早期敗退となった五十嵐カノアは、前回よりもランキングを3位落とし、CTランク12位となっています。

ウイメンズ


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ウイメンズはステファニ・ギルモアがフランスでのワールドタイトル確定とはいかなかったものの、7度目のタイトルは目の前といったところ。

特筆すべきはコートニーですね。ほぼ半分のイベントを怪我により欠場していながらも、トップ10入りとなるCTランク8位までランクを上げてきたので。

コートニーがトップ10入りしなければ、コートニーとタイラーのどちらに来季CT残留となるインジュリーワイルドカード(ウイメンズは1枠)が与えられるのかと思っていましたが、これで安心してタイラーが獲得となるでしょう。

まとめ

次なるCTイベントは、メンズがCT第10戦となる「MEO Rip Curl Pro Portugal(メオ・リップカール・プロ・ポルトガル)」、ウイメンズがCT最終戦となる「Beachwaver Maui Pro(ビーチウェーバー・マウイ・プロ)」。

ウェイティングピリオドは、メンズが10月16~27日、ウイメンズが11月25日~12月6日の設定となっています。

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公式サイト「Quiksilver Pro France

公式サイト「Roxy Pro France

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