先日終了したWCT最終イベントのパイプマスターズ。アドリアーノ・デ・スーザが自身初のワールドチャンピオンに輝いたりと華やかなニュースの一方、ラウンド3ではビード・ダービッジ「Bede Durbidge」(32歳)がワイプアウトにより大怪我を負う事故もありました。
今回の記事は、ワイプアウト後にビーチから病院へと搬送されたビード・ダービッジのその後の様子についてお届けします。
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ワイプアウトにより、ボトム(海底)のリーフに思いっきり腰を打ち付けたビード。その結果、体を支える骨盤の骨を折るという重傷に見舞われました。
手術後、ビードが自身のSNSでアップした写真は以下の通り。
本人のコメントによると、「正面に4本のスクリューでプレートを固定、後方には17センチのロッド。パイプラインからの贈り物だね。回復までにどの位の時間が掛かるのかは分からないけど、一ヶ月は車椅子生活だよ」とのこと。
コメントを見ても分かる通り、アスリートとして早期復帰するにはかなり厳しい状況であることが分かります。自分の足で歩くことすら許されない状態であるという事は、リハビリ生活にいつから入れるのかさえ見えていないのですから。
そんなビードですが、この苦境に負けてられないと刺激を受けた仲間がいると言います。その人物とは、今年はシャークアタックに見舞われたり、ワールドタイトルを賭けたパイプマスターズ中に兄が他界したミック・ファニング。
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ビードのコメントには、「ミック以上に精神面でタフな奴はいないね。今年は苦難だらけだったのに、毎回立ち直っては前に進み続けるんだから。しかも、自分のことで精一杯なのに、困った奴がいると手を差し伸べるんだ。学ばせられたよ」。
「実は、オレも救いの手を差し伸べられた一人。ミックは、オレのボードバックをオーストラリアへと持って帰ってくれたんだ。こんな最高な奴と友達になれたなんて、本当に恵まれてるね」。
ミックの精神力に感化されたビードが、早期回復することを祈っています。また、ベテランサーファーのビードが大怪我を負った事から、パイプラインというサーフスポットが危険であり、WCTサーファーも選手としてのリスクを負った上で戦っている事を考えると、いかにサーフィンがエクストリームなスポーツであるのか再認識されられました。
ビードの大怪我に至ったワイプアウトを含む動画
https://youtu.be/1rIoM8Uh00g
ビード・ダービッジの過去記事は、下記リンク先からチェックして下さい。