メンズWQSイベントの中で最もグレードの高いQS10,000イベント。今シーズンのQS10,000は6戦開催予定で、初戦となる南アフリカが舞台の「バリト・プロ(Ballito Pro)」が昨日終了しました。
優勝したのは、日本人とオーストラリア人のハーフであるコナー・オレアリー「Connor O'Leary」(22歳)。昨年のWQSランクは15位で、惜しくもワールドツアー入りを逃したサーファーです。
今回の記事は、今イベントを通して見えるQS10,000イベントの意義やワールドツアー入りに関する情報をお届けします。
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「QS1,000」、「QS1,500」、「QS3,000」、「QS6,000」、「QS10,000」と、5つに分けられるWQSイベント。「QS」後の数字が、優勝者の獲得ポイントとなるので、最もグレードが高いのが今イベントである「QS10,000」。
ワールドツアー入りを目指すWQSランク上位サーファーが、確実に参加するのはQS10,000イベント。同イベントで優勝し、10,000ポイントを獲得すれば翌年のワールドツアー入りに王手と言えるためです。
昨年を例に挙げると、昨年のQS10,000イベントは9回開催。優勝者は9名いて、その内の6名がWCT入りを決めています。残りの3名は、ウェイド・カーマイケル、USオープンでの優勝が記憶に新しい大原洋人、ミック・ファニング。
ただし、ミックの場合は昨年のWQSイベントに2戦しか参加していなく、WCT入りを決められなかったという表現には当てはまりませんので、惜しくもチャンスを逃したのは9名中わずか2名でした。
非常に大きな意味を持つQS10,000イベントだけに、優勝は至難の業です。と言うのも、現役WCTサーファーが数多く参加するためです。その理由は、QS10,000イベントへの出場義務が課せられているため。
WSLが運営するプロサーフィンツアーの「WCT」と「WQS」について
そんなビッグイベントで優勝を果たしたコナーは、今イベント結果を受け、WQSランク2位へと13ランク上昇。昨年の安定したコンテスト結果を見る限り、来シーズンのツアー入りの可能性は高いと言えます。
昨年の五十嵐カノアの活躍と言い、日本育ちではないものの、日本の血が入ったサーファーの活躍は嬉しいニュースです。次は、日本育ちのサーファーの活躍も期待したいところです!
参考までに、現在のWQSランクのトップ10は以下の通りとなっています。
バリト・プロの最終日ハイライト動画