アメリカと日本の二重国籍である現CTサーファーの五十嵐カノア「Kanoa Igarashi」(20歳)。
そんなカノアは、2020年東京五輪を見据えて日本代表としてのオリンピック出場の意思を発表し、つい先日はサーフィン日本代表の強化指定選手となったばかりで新たなニュースが。
今回の記事は、これまでアメリカ国籍としてWSL(ワールドサーフリーグ)のワールドツアーに出場していた五十嵐カノアが、今シーズンから国籍を日本に変更するというニュースをお届けします。
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WSLにおけるこれまでの五十嵐カノアの国籍
ハンティントンビーチをホームとしながらカリフォルニアで育ち、アメリカ代表チームの一員としても活動してきたカノア。
そんなバックグランドである事から、WSLのジュニアイベントやQSイベントの国籍表記はアメリカとなっていました。
そして迎えたワールドツアーこと、CT(チャンピオンシップツアー)入りの時、注目が集まったのはアメリカと日本のどちらの国籍表記で臨むのかという点(サーフィンがオリンピック競技となる以前の話)。
この時にカノアが選んだ国籍はアメリカのままでした。その後、一時的に国籍表記が日本に変わっていた時期もあったものの、昨シーズン終わりまではアメリカ。
そのような過去を経たものの、今回正式にWSLからカノアの国籍変更の発表が行われました。
WSLリリースによる五十嵐カノアの国籍変更
サーフィンが初めてオリンピック種目となる2020年東京五輪を見据え、カノアが2018年シーズンを日本代表として臨むと発表したWSLの報道。WSLのCTにおいて、正式な日本代表サーファーは初とのこと。
カノアによるコメントは以下の通りです。
今季のCTでは日本代表として出場することにしました。日本のためにサーフィンすることに誇りを持っているし、僕の両親も親戚もみな日本人。また、日本には多くのサポーターやファンもいます。
CTに日本人サーファーはいないので、僕の存在により日本人サーファーにとってプラスになると思います。みんなエキサイトしてくれると確信しているし、楽しみにしているのは僕だけでなく、家族もストークしています。
僕は日本を背負ってオリンピックに出場したいと思ってます。これまでアメリカのためにコンテスト出場しながら育ち、アメリカにも多くのサポーターがいます。
しかし、今回の決断は僕のキャリアにおいて新たな局面と捉えています。オリンピックは全スポーツにおいて最大の舞台であり、子供の頃に誰もが夢見ていたもの。
サーファーである僕には無縁だと思っていたので、サーフィンというスポーツにおいてとてもエキサイティングな時が来たと思っています。
出来る限りベストな形でサーフィンをアピールできるように、最大限の努力を尽くそうと考えています。
まとめ
今回の件については、やはりといった感じでSNS上で賛否両論があります。ですが、カノアが考え抜いた上で下した決断であり、本人の意思を尊重するべきかと思います。
サーフファンならば、国籍うんぬんよりも注目はサーフィン。今季CTで、カノアがファンを魅了するサーフィンを見せてくれることを楽しみにしたいです。
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参照記事:「Kanoa Igarashi to Represent Japan」