Photo: John Respondek

主にスポンサーとの契約金でサーフィンを仕事とするプロサーファー。

ですが、海外サーファーなんかはどのような経緯を経てスポンサー獲得に至っているのか!?

今回の記事は、オーストラリアの若手フリーサーファーであるハリー・ブライアント「Harry Bryant」(22歳)のスポンサー遍歴をお届けします。


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スポンサー遍歴

リップカール~マッドヒューイズ~ラスティ~ヴァンズと若手ながらも、数々のブランドからスポンサードされてきたハリー。

そこでハリーのスポンサーとの繋がりや関係を時系列でお届けしていきます。

リップカール

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🎮 @fox_in_soks

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ハリーが初めてスポンサーを獲得したのは10歳の時のこと。サーフ仲間がみんな出場するということで、初めて出場したサーフコンテスト「オッキー・グロム・コンプ」がきっかけだったとか。

1ヒートで10本までしか波に乗れないというルールも分からずに出場した同イベントで、わずか5分で10本のクローズアウトに突っ込み、あっさりと敗退したハリー。

それから間もなく、ハリーの父親、そして父親の友達と名乗るサーファーと3人でセッションし、その友達から海で色々な質問を受け、最後に「ところで私はリップカールのチームマネージャーだけど君のスポンサーになりたい」と誘われたそうです。

ハリーの反応は「リップカールステッカーをボードに貼って良いの?」と、それだけで有頂天になることに。それからリップカールストアに向かい「好きな商品をいくらでも持って行って良いよ」と言われて大興奮。

ただ、5分間で10本のクローズアウトに突っ込んだだけのハリーを見て、リップカールに拾われた理由は本人も理解不能だそうです(笑)。

そんな始まりだったリップカールとの関係は9年近く続いたものの、プロジュニアを卒業した年、コンテストに専念してほしいリップカールに対し、トリップなどコンテスト以外の経験をしたいハリーの意向が合わずに契約は解消となることに。

マッド・ヒューイズ

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リップカールとの契約終わり、ゴールドコーストで暮らしていた当時18歳のハリー。ボー・フォスターの兄、ネイトにマネージメントしてもらっていて、そんなネイト経由で新たに獲得したスポンサーがマッド・ヒューイズ。

当時は他にオファーもなく、マッド・ヒューイズからは「何でも好きなことをやってるだけで金は払うよ」との提案を受けて「良いね!」とのことで一年間のスポンサー契約を結ぶことに。

ぶっ飛びブランドのマッド・ヒューイズだけあり、かなり緩く楽しい時間を過ごし「あの一年は一生忘れない」とハリーが口にするほど最高のリレーションシップだったとか。

でしたが、マッド・ヒューイズがハワイで行ったドキュメンタリー作品撮影で、エディ・ロスマン(ダ・フイ創業者)が答えたマッド・ヒューイズライダーの印象コメントで「ハリーは真面目過ぎてブランドに合ってない」と言われたとか。

ハリー本人も自覚があり、マッド・ヒューイズの悪ノリに体が付いていけないこともあり、最高な時間を過ごしながらもブランドイメージに合わないことから一年で契約を終了。

ラスティ

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Cliffy Jump. Stomp but no Ride away, maybe Next Year @rustysurfboards

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マッドヒューイズとの契約が終わりに差し掛かった頃、スポンサー契約のオファーを掛けてきたのはラスティ。インスタグラムのDMを通じてのポップなコンタクトだったそうです。

ラスティとの契約期間は2年で、ラスティとも良好な関係であったもののファミリーとしての自分の居場所探しに四苦八苦し、結局はブランドイメージにフィットしていないと自己判断を下して昨年いっぱいで契約終了。

ヴァンズ

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Thanks @rusty_australia 🖤 Foto- @johnrespondek

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ヴァンズとの接点は、ラスティライダーであった昨年9月にBSRサーフリゾートで開催されたエアショー「スタブハイ」でのこと。

イベント中は、デーン・レイノルズとクレイグ・アンダーソンで知られるアパレルブランド「Former」のスケーターサイドの共同創業者であるオースティン・ジレット、そしてスコット(ヴァンズのGM)と音楽など何気ない会話で盛り上がっていたとか。

ただし、ハリーはスコットがヴァンズで働いていることを知らないばかりか、ただの観客の一人だと思っていたそうです(笑)。

イベント翌日、ハリーのもとにやって来たスコットから「君がアメリカに戻って来た時にミーティングをしたいんだけど」と切り出され、その時ようやくスコットがヴァンズサイドの人間であることを知ることに。

ハリーは当初、フットウェアのスポンサーのみと思っていたものの、ミーティングを行うとヴァンズとしてはオールパッケージでのスポンサー契約を希望。

さらに、ブランドイメージに合うサーファーとは長い付き合いを続けるスタンスを取るヴァンズはスタートから5年契約と、ハリーの想像を遥かに超えるほどシリアスなオファー。

しかし、当時のハリーはラスティライダー。契約を更新しないとラスティに切り出すのは気が重くなるものの、「自分のキャリアを考えた上でのビジネス上の決断」と自分を納得させ、今年からヴァンズに移籍することに。

まとめ

若手フリーサーファーの中でも圧倒的に存在感が強いからこそ、ブランドイメージとの兼ね合いといった葛藤はあったものの、順調なキャリアを重ねてきたハリー。

そんなハリーが今年から長い付き合いとなるスポンサーがヴァンズ。ヴァンズと言えば、最近では黒人初のCTサーファーとなったマイケル・フェブラリーともスポンサー契約しています。

かなり個性の強いライダーを集めているブランドだからこそ、ハリーにフィットするブランドのように思えます。

今後、ハリーはヴァンズのビッグネームとのトリップなどが増えてくると思うので、サーフムービーが楽しみではないでしょうか。

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参照記事:「Harry Bryant Is Signing A Five Year Head-To-Toe Deal With Vans

ハリー・ブライアントの過去記事

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