Photo: WSL

現地時間2019年6月23日(ブラジル)、リオデジャネイロのサクアレマを会場とするCT(チャンピオンシップツアー)第5戦「オイ・リオ・プロ(Oi Rio Pro)」が終了。

4日連続開催で終了となったオイリオプロは、メンズはフィリペ・トレド、ウイメンズはサリー・フィッツギボンズの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、オイリオプロのイベントレポート、動画、最新CTランキングなどをお届けします。


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Oi Rio Pro(ウイメンズ)

本日の会場となったのは、昨日のメンズラウンドが開催されたバリーニャ。サイズがあると、ブレイクが早いホローウェイブのバリーニャでのウイメンズ開催は厳しいところ。

しかし、本日はサイズダウンし、ウイメンズでもいけると判断したのでしょう。メンズはバリーニャ、ウイメンズはイタウナと別会場での開催はイベント最終日としては現実的ではないですし。

ただし、サイズが落ちたバリーニャではあるものの、ブレイクが早いトリッキーなコンディションであったため、本日のスタートとなったウイメンズのクオーターファイナルではなかなかハイスコアがマークされず。

唯一のエクセレントレンジ(8~10ポイント台)となったのは、今イベントで好調なサリー・フィッツギボンズによる8.00。

サリー以外のヒートでは、キーリー・アンドリューがシルヴァナ・リマを破る番狂わせがあり、残りヒートはカリッサ・ムーアとステファニー・ギルモアが順当にラウンドアップ。

セミファイナルに進むと、サリーがキーリーをロースコアヒートの末に撃破。サリーは勝ったものの、トータルスコア7.63といつ逆転されてもおかしくない展開でした。

ワールドチャンプ対決となったカリッサとステフによるヒート2は、なかなか良い波を掴めずに苦しんだステフが後半に入りバレルをメイクして、本日のシングルハイエストスコア9.00をマーク。

しかし、バックアップスコアを揃える事ができず、7ポイント台を二本揃えたカリッサがファイナルへと駒を進めることに。

本日のコンディションであれば、サリーよりもカリッサに有利と思っていたファイナル。両者共にミディアムスコアを揃えると、7.00をマークしたカリッサが有利な展開でヒート終盤へ突入。

そしてヒート残り5分台で、サリーが波をキャッチすると浅めのバレルをメイクし、エンドセクションでのスナップはランディングがエアドロップになったものの見事にメイク。

このライディングが8.67ポイントとコールされ(5名中2名のジャッジは9.00)劇的な逆転勝利となり、サリーが今季初優勝を果たす事となりました。

本日の結果

Oi Rio Pro(メンズ)

ウイメンズのクオーターファイナル後、メンズのクオーターへと進み、交互に開催となった本日。ヒート1は、フィリペ・トレドと五十嵐カノアというマッチアップ。

両者共にファーストライドから6ポイント台をマークしたものの、その後はスローヒートとなることに。

結果的に見れば、両者のバックアップスコアはフィリペが4.17、カノアが1.57と、メンズのトッププロであってもマニューバをなかなか入れられない厳しいヒートをフィリペが競り勝ちました。

ヒート2では、リプレイスメント出場のフレデリコ・モライスがジュリアン・ウィルソンを相手に大金星を挙げました。

ジュリアンは単発エアリバースでヒートハイスコアとなる8.00をマークしたもののバックアップスコアを揃えられず、ミディアムスコアを2本揃えたフレデリコがセミファイナルへ。

ヒート3は、昨日膝を痛めたジョンジョン・フローレンスがイベント棄権となり、ジョーディ・スミスが不戦勝となっています。

コロヘ・アンディーノとガブリエル・メディナのヒート4では、両者共に狙いはエアリアル。

ガブリエルはBS(バックサイド)エアリバースのフルローテーションを何度もメイクするものの、高さがないためかスコアは伸びず。

一方のコロヘは、バレルからのストレートエアー、ターンからのエアリバースとコンビネーションでスコアを積み重ねてガブリエルに勝利。

セミファイナルでは、まずはフィリペとフレデリコの対戦。ここにきて、フィリペのエンジンが掛かることに。

とてつもない敏捷さでバレルを抜けた後に波のカールへとアプローチしたり、スナップからのエアドロップ後にエアリアルを入れたりと、いずれも信じられないようなバランス感覚でのリカバリーを披露。

ブレイクの早いスモールコンディションのビーチブレイクでの圧倒的な強さを見せつけていました。

ジョーディとコロヘのヒート2は、ジョーディのサーフィンが爆発。一本目の波では高さのあるアーリーウープをメイクして7.83。

ヒート時間が30分以上も残っている中での2本目のライディングは、テイクオフからバレルへと包まれ、ディープなバレルをキレイに抜けてきて8.23。

本日のコンディションで開始早々にこれだけのスコアをマークされては厳しく、コロヘはここで敗退となることに。

フィリペvsジョーディとなったファイナル。フィリペはまさにファイナルでピークに達したかのよう、ジョーディを寄せ付けないパフォーマンスを披露。

フィリペは、バレルからの高さのあるストレートエアーにエンドセクションへのアプローチと3つのマニューバを入れる事で、本日のシングルハイエストスコア9.37をマーク。

続くライディングでは、ボトムターンでバランスを崩しながらも何とかトップへと向かいテールスライド、そしてエンドセクションのアプローチではエアドロップと、完全にサーフボードと足が固定されているかのようなパフォーマンスに8.67がコール。

一方のジョーディは、11本の波に乗りながら、6ポイント台が一本、その他は全て2ポイント未満というジョーディにしては信じられない結果に。

それだけ波のコンディションがトリッキーであったという事が分かります。

その結果、フィリペはホームであるブラジルにて、2年連続優勝を決める事となりました。

本日の結果

イベントハイライト動画

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まとめ

次なるCT第6戦の舞台となるのは、南アフリカのJベイ(ジェフリーズベイ)を会場とするコロナオープン@Jベイ。

ウェイティングピリオドの設定は7月9~22日の設定となっています。

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公式サイト(メンズ)「Oi Rio Pro

公式サイト(ウイメンズ)「Oi Rio Pro

2019年オイリオプロの過去記事

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