フィリペ・トレド バックドア
フィリペ・トレド photo:WSL / Kelly Cestari

現地時間12月11日(ハワイ)、オアフ島ノースショアのパイプラインを舞台に、トリプルクラウン最終戦でもある2015年度メンズWCT最終イベント「ビラボン・パイプマスターズ(Billabong Pipe Masters)」のラウンド2が終了しました。

2015年度メンズWCT最終戦「ビラボン・パイプマスターズ」:トライアル

2015年度メンズWCT最終戦「ビラボン・パイプマスターズ」:初日ハイライト


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本日のパイプラインは4~6フィートと、予報通りに少しサイズダウンしたものの、コンテストを行うには十分なコンディション。スウェルの向きが変わった事から、パイプラインと同じピークからブレイクするライトハンダーのバックドアがメインとなりました。

本日からは、コンテストがデュアルヒートで進行。デュアルヒートとは、メンズでは3人ヒートとなるラウンド1とラウンド4以外のラウンドにおいて、2つのヒートを同時進行するもの。WCTイベントとしては、2007年からパイプマスターズだけに取り入れられています。

デュアルヒートの利点は、短時間でヒートをこなせるため、コンディションの良い時間帯を最大限活用できるところ。また、ハワイでは海はみんなものとの認識が強く、サーフコンテストは短時間で終了できる4人以上でヒートを行うと法律で決められています。

そのため、デュアルヒートにすることで、出来るだけコンテスト時間を短くする狙いもあります。去年はこの問題で揉めましたが・・・。ちなみに、デュアルヒートという案は、ケリー・スレーターが自身のチャリティイベントで取り入れていたフォーマット。ケリーは、何にでも絡んでいますね。

サーフブランド「Da Hui」に訴えられたワールドツアー運営団体「ASP」

負けたら後がないラウンド2の本日、注目となったのはタイトルレースに絡みながらもラウンド1で敗退した5名中3名のサーファー。フィリペ・トレド、アドリアーノ・デ・スーザ、ジュリアン・ウィルソンですね。

フィリペはブルース・アイアンズとの対戦で、大方の予想はブルースの勝利でしたが、予想を覆す意地を見せたフィリペが勝利を収め、ワールドタイトルの望みを繋げました。また、アドリアーノとジュリアンも勝利。

8.27pt byアドリアーノ・デ・スーザ
https://youtu.be/rJkCRbEcSfc

2015 Pipe Masters R2H1

2015 Pipe Masters R2H3

2015 Pipe Masters R2H5

面白い展開となってきましたね。次のラウンド3において、ミック・ファニング、フィリペ、アドリアーノの一人でもラウンドアップを果たせば、ジュリアンのワールドタイトル獲得の可能性は消滅となります。

2015年度メンズWCTにおけるタイトルレースのシナリオ

ただし、ラウンド3もまたハードな組み合わせ。ミックは元パイプマスターのジェイミー・オブライエン、フィリペはメイソン・ホーとの対戦。パイプマスターズはWCT最終イベントにふさわしく、一筋縄にはいかないワイルドカードばかりですね。

ちなみに、本日の興味深いニュースとして、アドリアーノのノースショアでのステイ先は、数年前からジェイミー・オブライエンの家とのこと。通常のWCTサーファーは、メインスポンサーの準備した家で共同生活ですが、アドリアーノのスポンサーはブラジル国内ブランド「HD(Hawaiian Dreams)」。

HDはノースショアにステイ先を用意していないので、WCT最終戦の会場となるパイプライン目の前に住むジェイミーの家にステイさせてもらっていると言います。意外な関係性ですよね!?

さて、今後の波予報ですが、ひたすらサイズダウン傾向なので、しばらくコンテストは開催されない事でしょう。次なるスウェルが入るのは、15日(火曜)~17日(木曜)で、スウェルのピークは16日(水曜)との予報。

サイズがあるスウェルになりそうですが、スウェルの向きがあまりパイプラインには良くないとの事です。パイプマスターズの詳細については、下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。

公式サイト「Billabong Pipe Masters

本日の結果

・ラウンド2

Heat 1: Filipe Toledo (BRA) 14.23, Bruce Irons (HAW) 5.07

Heat 2: Taj Burrow (AUS) 13.77, Brett Simpson (USA) 11.20

Heat 3: Adriano De Souza (BRA) 13.10, Jack Robinson (AUS) 12.50

Heat 4: Adam Melling (AUS) 15.50, Matt Wilkinson (AUS) 4.46

Heat 5: Julian Wilson (AUS) 12.83, Wade Carmichael (AUS) 6.00

Heat 6: Adrian Buchan (AUS) 13.17, Miguel Pupo (BRA) 6.50

Heat 7: Kelly Slater (USA) 15.57, Dusty Payne (HAW) 14.93

Heat 8: Sebastian Zietz (HAW) 10.50, Jadson Andre (BRA) 6.74

Heat 9: Glenn Hall (IRL) 8.60, Nat Young (USA) 7.80

Heat 10: Keanu Asing (HAW) 10.33, Kolohe Andino (USA) 4.90

Heat 11: Joel Parkinson (AUS) 13.93, Ricardo Christie (NZL) 5.43

Heat 12: Jordy Smith (ZAF) 16.00, Wiggolly Dantas (BRA) 4.87

ハイライト動画
https://youtu.be/Pmf9Fy1kLJk