現在サーフシーズンとなっているアジアが誇るサーフィンパラダイスのインドネシア。
乾季がハイシーズンであり、最もビッグスウェルが発生しやすくなるピークシーズンの7~8月を間近に控えているものの、未だに新型コロナウイルスの流行が落ち着いていません。
そんなインドネシアのバリ島にて、一部エリアでサーフィン解禁というニュースが。
今回の記事は、とてもユニークなのですが外人サーファーのみサーフィン解禁というバリ島のニュースをお届けします。
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インドネシア全体としては、記事公開時点において新型コロナの感染者数27,549人、死亡者数1,663人となっています。
ですが、流行の中心地は首都ジャカルタで、バリ島だけに限定すれば感染者数487人、死亡者数5名と被害の度合いはそれほど大きくありません。
なのですが、今なおロックダウン(ロックダウンという表現を使いましたが日本のように自粛ベースのようです)が続いているバリ島。
そのバリ島にて、6月1日(月曜)から外国人サーファーのみ「チャングー」と「パダンパダン」でのサーフィンを許可すると観光局が発表しました。
許可を下した理由としては「ビーチ入り口のバリケードを避けようと、未舗装路からビーチへアクセスしようとしてヘビにでも噛まれたら、そっちの方が危険だから」とのこと。
興味深い点として、今回のサーフィン解禁は外国人サーファーのみが対象であり、ローカルサーファーは対象ではない点です。
欧米諸国でのサーフィン解禁はエリア移動を防ぐため、基本的にローカル優先の対策が取られているだけにレアケースと言えます。
今回の決断はまた、バリ島自体が観光資源、もっと言えばサーフィン資源で成り立っているという側面が強いとも言え、バトゥン県観光局のマデ・バドラ局長は以下のコメントを寄せています。
我々としては同情の気持ちもあるんだよ。バリ島に滞在していながらにして、ビーチへアクセスできないなんて馬鹿げているしストレスになるだろうし。
今なおバリ島に滞在している全ての外国人は確実にハッピーでいてもらいたいのが我々の願いなんだ。
さて、現時点においてインドネシアでは入国制限が取られていて、同制限は延長続きとなっているので観光目的で入国することは不可能となっています。
ロックダウンについては首都ジャカルタでは4月10日からスタートしたものの、感染者数は未だに右肩上がりで上昇し、感染のピークはこれからといったところ。
ロックダウンをしてもなお感染抑止に繋がらない理由については不明ですが、インドネシアへとサーフトリップに出掛けられるようになるのは当分先になると見られます。
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参照記事「Bali beaches reopen so stranded foreign surfers can catch waves during COVID-19 lockdown」