サーファーのアスリート化に伴い、一般的になって行ったコンテストサーフィンにおけるコーチと言う存在。
ここ数年を振り返ると、サーフコーチとして着実に結果を残した「ジェイク”スネーク”パターソン」と「グレン”マイクロ”ホール」の元CTサーファーに大きな注目が集まっています。
なのですが、スネークがコーチ業を引退することを突如発表。
今回の記事は、ジェイク・パターソンによるこれまでの功績とSNSでの引退発表などといったニュースをお届けします。
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ジェイク・パターソンのキャリア
ここ数年のスネークは自身の教え子をフィーチャーした舞台裏となるスネークテールズという動画シリーズを公開していたので、すっかりと有名な存在となっていましたね。
スネークは2006年までCTサーファーとして活動していて、パイプライン、Jベイ、サンセットでのCTイベントで優勝し、自身最高位は2000年と2001年のCTランク5位。
引退後のスネークは、メインスポンサーであったクイックシルバーのチームマネージャーとして過ごし、初めてコーチを務めた相手はジュリアン・ウィルソンと言われています。
ちなみに、当時のジュリアンはクイックシルバーライダーだったので実現したコンビネーションだったのでしょう。
スネークとジュリアンがコンビを組んだのは2010年のことで、この年のジュリアンはQSサーファーでしたが、シーズン終わりのトリプルクラウンの2戦ともにファイナル進出を果たしてCT入りを決めました。
この結果が評価されたのか、その後のスネークはクイックシルバーの若手サーファーのジュニアイベントやQSイベントに同行してコーチングすることに。
その後、スネークはクイックシルバーを離れることになり、グリフィン・コラピントといったクイック以外のライダーのコーチも務めるようになったそうです。
コーチキャリアとしては、ジュリアン、グリフィン、五十嵐カノア、レオナルド・フィオラヴァンティ、イズキール・ラウの5名を見事CT入りさせています。
ウイメンズでは2014年にワールドタイトル獲得後、なかなか7度目のタイトル獲得に至らなかったステファニー・ギルモアが2018年にスネークとコーチ契約することに。
すると契約した年に、ステフは自身7度目となるワールドタイトル獲得に至り、スネークのコーチングの凄さをまざまざと見せつける結果となりました。
それほどまでにコーチングの才能に溢れるスネークですが、コーチの収入は基本的に教え子のコンテストでの獲得賞金の一定割合であり、コンテストがないということは無収入状態。
コロナ禍というタイミングでコーチ引退を決意したようで、スネーク本人によるコメントは以下の通り。
ジェイク・パターソンの引退コメント
お楽しみは終わりで、新しい道へと旅立つ時が来た。
複雑な気持ちだけど、日焼け止めの「We Are Feel Good」社でフルタイムの仕事に就くことに決めたんだ(新型コロナの影響もあって)。
キッズの目標達成や夢を実現させるためのコーチングは信じられないほどやりがいがあったし、その過程で人生における教訓も教えられていたと願っているよ。
私は5名のサーファーをQSからCTへと送り込んだし、ステフの7度目のタイトル獲得でもコーチとして関わることが出来たのはとてもクールだった。
スネークテールズという動画シリーズを作ったけど、みんなに楽しんでもらえたと願っているよ。
コーチ業を始めさせてくれたステファン・ベルに感謝してるし、スネークテールズの新旧メンバーにも感謝。
メンバーは私のことを信頼してくれ、自身のキャリアを委ねてくれたんだから。本当にコーチングが大好きだから、寂しくなるだろうな。
サーフコーチとしてはトップクラスの結果を残しているスネークなので、コーチとして引く手あまたであるはずなので意外なニュースであった今回の発表。
ただ、オーストラリアの閣僚がすでに「年内の海外(ニュージーランドを除く)との行き来解禁は厳しいだろう」との見方を示していて、スネークは少なくとも今年一杯のコーチとしての仕事は難しいところ。
さらには、来年もいつになったらWSLイベントが再開になるのか全く見通しが立たないので、残念ながらしょうがない判断なのかもしれません。
今回のスネークの発表を受け、スネークが「スポンジ」と呼ぶほど教えることを何でも吸収したというグリフィン・コラピントもSNSにスネークへの思いの丈を投稿しています。
グリフィン・コラピントのコメント
https://www.instagram.com/p/CBoBv5snhcv/
僕のコーチのスネークが、正式にツアーから引退して世界一の日焼け止めメーカーのCEOに就任することになった。
スネークから教えられた人生の教訓や知識などに対して、僕は感謝の気持ちしかないよ。
僕がスネークにコーチを依頼した時、かなり行き詰っていたんだ。
一生懸命取り組んでも結果が出ないし、理由についてはさっぱり思い当たらないし。
そんな僕に対してスネークは全てを分かりやすく説明してくれ、僕が進むべき道をクリアにしてくれた。
そのおかげで僕はQSイベントで勝てるようになり、わずか1年半でCT入りを実現できたんだ。
スネークは、サーフ業界の中でも最もハードワーカーだろうね。
ビーチでは一日中、教え子それぞれに110%のアドバイスを送ってくれ、その後はスネークテールズの編集に何時間も費やして。
編集と同時進行で、日焼け止めの開発に取り組んでいたくらいだし。
これから先、スネークがいなくなるのは絶対に寂しいけど、思い通りに上手くいくはず。
おめでとう、スネーク。あなたの生徒でいれたことを誇りに思ってます!
非常に熱いグリフィンの思いが詰まったSNS投稿を読むと、とても素晴らしい関係性を結んでいたことが分かりますね。
私自身もスネークテールズを楽しみにしていたファンの一人なので残念ですが、今後のスネークの活躍に期待しましょう。
もしかしたら、日焼け止めブランドがイベントスポンサーとして参戦してくるかもしれませんしね。
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