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Photo: WSL / Dunbar

現地時間2021年4月6日(オーストラリア)、NSW(ニューサウスウェールズ)州ニューカッスルを舞台としたCT第2戦「Rip Curl Newcastle Cup presented by Corona」が開催。

ウェイティングピリオド初日以来振りの開催となった本日は、ウイメンズのラウンド2~3、メンズのラウンド2が行われました。

今回の記事は、ニューカッスルカップのイベントレポート、動画、今後の波予報といったイベント情報をお届けします。


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イベントレポート

3~4フィートという本日は、4~6フィートにセットで8フィートと言われたイベント初日と比べ、2~3倍ほどサイズがあるという摩訶不思議なコンディションとなることに。

ライブ観戦をしている限り午前はオーバーヘッド、午後は頭半ほどのセットも入るほどのサイズアップとなっていました。

ウイメンズ

まずスタートを切ったのはウイメンズのイリミネーションラウンド(ラウンド2)の2ヒート。

このラウンドでは、マリア・マニュエルとセイジ・エリクソンがイベント最初の敗退者となることに。

メンズのラウンド2後にラウンド3へと進むと、トップシードが敗れる番狂わせが続々と発生。

コートニー・コンローグ Photo: WSL / Miers

大番狂わせとなったのは、今季初戦のマウイプロで優勝し、CTランクトップのみに許されるイエロージャージ着用のタイラー・ライトの敗退。

タイラーを破ったのはコートニー・コンローグで、なんでビッグネームの二人がアーリーラウンドで対戦したのか不思議な方もいることでしょう。

対戦表はシード順位で決まり、基本的には上位と下位のサーファーがアーリーラウンドでは当たっていきます。

シード順位自体は、シーズン中盤までは前年のシード順位と今季のCTランクで計算され、前年にあたる2019年のタイラーは最終戦以外は欠場していたので前年のシード順位が最下位になっていたためです。

タイラーが早期敗退となったので、タイラーを追う側のランキング上位陣にとっては絶好のチャンスだったのですが波乱が続出となることに。

サリー・フィッツギボンズ Photo: WSL / Dunbar

CTランク同率3位のタティアナ・ウェストン・ウェブとサリー・フィッツギボンズ、CTランク5位のレイキー・ピーターソンもタイラーと同じく、ラウンド3で敗退。

タティアナはイザベラ・ニコルス、サリーはキーリー・アンドリュー、レイキーはブロンテ・マコーレーに敗れました。

カリッサ・ムーア Photo: WSL / Dunbar

ランキング上位陣の中で勝ち残っているサーファーは、カリッサ・ムーアとステファニー・ギルモアのみなので、どこまでタイラーとのポイント差を詰めていくことになるのか注目です。

本日の結果

今後のヒート表

メンズ

本日のメンズは、ウイメンズラウンドの間にラウンド2のみ開催と4ヒートをこなすのみとなりました。

メンズは、マット・バンティング、マイキー・ライト、マシュー・マギリヴレイ、ジャドソン・アンドレが敗退となることに。

レオナルド・フィオラヴァンティ Photo: WSL / Miers

本日のシングルハイエストスコア9.00とトータルハイエストスコアの15.67をマークしたのはレオナルド・フィオラヴァンティ。

完璧なボードコントールでドンピシャのセクションへとアプローチするライディングは、まるでビデオゲームを見ているようでした。

Image: WSL

本日のトピックとしては、日豪ハーフのコナー・オレアリーのコンテストジャージがフィーチャーされていました。

コンテストジャージの両肩には出身国の国旗があるのですが、2019年のソリ・ベイリーは片側をオーストラリア、片側をルーツであるオーストラリア原住民のアボリジニにしていました。

昨年はタイラー・ライトが、片側をオーストラリア、片側を差別や偏見を失くそうと自身のセクシャリティであるLGBTにしていたことも話題になりましたね。

そしてコナーは日豪ハーフであることから、生まれ育ったのはオーストラリアではあるもの片側をルーツである日本にしたそうです。

母親が日本人と言うことは日本人の親戚もいるわけで、毎年日本で過ごす時間を取ったり、日本語の勉強をしているとか。

それぞれに色々な思い入れがあり、その思いをコンテストジャージという形で主張できるのは素敵なストーリーではないでしょうか。

本日の結果

今後のヒート表

イベントのフル動画

波予報

オフィシャルのサイズと実際のサイズの乖離が激しいので予想は難しいのですが、まずは公式波予報サイトのサーフラインによる開催可能性予想について。

4月7日:Possible run day

4月8日:Possible run day

4月9日:Likely run day

4月10日:Possible run day

9日の開催可能性が高いというわけですが、これまでに開催されたのは可能性が低い「Possible run day」でした。

私の予想としては、とりあえず明日午前は今日以上にサイズがある5~8フィートの予報なのでオンになると思います。

風予報を見ると、現在のオーストラリアは秋初旬と夏の名残を引きずっているのか午後になると風の影響が出るようです。

本日のウイメンズの勝利者インタビューを見ても、波の面が荒れたバンピーコンディションと口にするサーファーもいましたし。

その点も考慮に入れて予報を見ると、どの日も午前は風が弱く午後はサイド~オンショアが強まる予報なので、今後は午前メインで開催していくのではと予想しています。

まとめ

風が弱い時間帯を狙うためか、イベントのファーストコールの時間は早まり、当初は現地時間の7時15分でしたが、明日は6時45分となっています。

現地時間の6時45分は日本時間の5時45分であり(4月4日にサマータイムが終わり、時差が2時間から1時間に短縮)、ファーストコール後のイベントスタートは30分後の7時15分になると思います。

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公式サイト「Men:Rip Curl Newcastle Cup presented by Corona

公式サイト「Women:Rip Curl Newcastle Cup presented by Corona

2021年ニューカッスルカップの過去記事