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Photo: WSL / Dunbar

現地時間2021年4月20日(オーストラリア)、NSW(ニューサウスウェールズ)州ナラビーンを舞台としたCT第3戦「Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona」が終了。

メンズはガブリエル・メディナ、ウイメンズはキャロリン・マークスの優勝でイベントは幕を閉じました。

今回の記事は、ナラビーンクラシックのイベントレポート、動画、最新CTランキングといったイベント情報をお届けします。


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イベントレポート

ウイメンズ

ウイメンズのクオーターファイナルからスタートし、メンズと交互にラウンドを進行していったイベント最終日の本日。

カリッサ・ムーア Photo: WSL / Miers

クオーターのヒート1はカリッサ・ムーア、ヒート2はタティアナ・ウェストン・ウェブが勝ち上がることに。

個人的に大きな意味合いがあると思っていたのはヒート3のキャロリン・マークスとジョアン・デフェイで、ジョアンが信じられないくらい今イベントは好調だったためです。

ジョアンはこのヒートでシングルハイエストとなる7.23をマークしたものの、バックアップスコアを揃えられずに敗退。

ステファニー・ギルモア Photo: WSL / Miers

続くヒート4では、調子を上げているコートニー・コンローグとステファニー・ギルモアが対戦し、コートニーが大金星を挙げることに。

この時点で、ナラビーンクラシックはコートニーが優勝すると思ったのですが、予想を外しました。

タティアナ・ウェストン・ウェブ Photo: WSL / Miers

セミファイナルに進むと、ヒート1でタティアナがカリッサを破る大番狂わせを演じることに。

タティアナが見せたクローズバレルを突き破って出てきた時は、昔のケリーを思い出しました。

通常であれば出口がクローズしたバレルならワイプアウトになりますが、突き破ってメイクにしてしまうという荒業は印象的ですからね。

コートニー・コンローグ Photo: WSL / Miers

ヒート2はコートニーが終始キャロリンをリードしながら進行し、ヒート残り2分ほどでキャロリンが波に乗り、そのライディングでキャロリンが0.03ポイント上回って逆転勝利を決めました。

キャロリン・マークス Photo: WSL / Miers

ウイメンズではマイノリティなグーフィーフッター対決となったファイナルは、二人共にベスト2スコアはフロントサイド。

同じフロントサイドということで、キャロリンのドライブとパワーがより際立って見え、キャロリンがCTイベント3勝目を上げました。

優勝に至るまでのこれまでのことを振り返ってとても感情的になったわ。ストークしてるし気分は最高。凄い楽しかったし。

CTイベントでレフトの波で開催されたのも良かったわ。ナラビーンは素晴らしい場所で、このエピックな会場を譲ってくれたローカルみんなに感謝。

私の家族、サポートクルー、この地でイベント参加させてくれたWSLにも感謝してる。嬉しくてしょうがないわ。

本日の結果

メンズ

メンズで注目だったのは現CTランクトップ10で勝ち残っていたガブリエル・メディナと五十嵐カノア。

モーガン・シビリック Photo: WSL / Dunbar

ガブリエルはツアールーキーのモーガン・シビリックと対戦し、ヒート序盤にモーガンがテイクオフからずっぽりバレルに入ってメイクし、コールされたスコアが8.67。

これはもしやモーガンが番狂わせを起こすかと思ったら、ガブリエルのレベルはより高く、僅差でガブリエルの勝利と思いきや、終了間際にフラットセクションへの着地のフルローテーションをメイクで9.30をマークして大幅なポイント差で勝利しました。

五十嵐カノア Photo: WSL / Miers

カノアはコナー・コフィンと対戦し、このヒートは少し変な展開となることに。

結果的に最初の10分間どちらも波に乗らなかったのでリスタートになったのですが、その10分の間にカノアは波に乗ろうとし、動画を見返すとコナーは気付かずにカノアのラインの邪魔をしていました。

この時は二人ともまだヒートスタートから波に乗ってなかったのでプライオリティは発生してなくピーク優先ルールなので、カノアはジャッジにアピール。

おそらくインターフェアのコールを求めたと思いますし、私もコナーのインターフェアだと思ったのですが、インターフェアのコールはなく、カノアにプライオリティが与えられるという謎の展開に。

結果的に、リスタート後にカノアはセットを待つものの入らず、カノアは1本しか波に乗らずに敗退となったのですが、最初のインターフェアをジャッジが取らなかったことで集中力がプツンと切れてしまったような印象を受けました。

ガブリエルとカノア以外のクオーターファイナルでは、フレデリコ・モライスとグリフィン・コラピントが勝ち上がっています。

フレデリコ・モライス Photo: WSL / Dunbar

セミファイナルのヒート1はガブリエルがフレデリコと対戦し、ガブリエルにしては低い6ポイント台を2本揃えての勝ち上がり。

これだけスコアが低いとエアーをしていないのかと思いきや、エアリバースは何度もメイクしていますし、ターンとのコンボもありました。

ただ、フルローテーションまで回していないのでミディアムスコアとなり、ターン×エアリバースよりもターン×ターンのコンボの方が高いスコアがあったりと興味深かったです。

グリフィン・コラピント Photo: WSL / Dunbar

ヒート2はコナーとグリフィンの南カリフォルニア対決となり、レールゲームのコナーがヒートを制し、ルーキーイヤーの2016年振り以来のファイナル進出を決めることに。

コナー・コフィン Photo: WSL / Dunbar

ファイナルは、このコンディションでのガブリエルとコナーの対戦であれば、誰もが結果を予想出来ていたことでしょう。

大方の予想通り、ガブリエルはフロントサイドとバックサイドでのターンとフルローテーションのコンボで9ポイント台を2本揃え、有無を言わせない完全勝利を決めました。

ちなみに、ガブリエルは直近で4つのCTイベントで連続ファイナル進出を果たしていて、今回でようやくの優勝となりました。

本日の結果

イベントのフル動画

ポストショー

最新CTランキング

CT第3戦を終えた時点の最新CTランキングは以下となります。

メンズ

ウイメンズ

まとめ

次なるCTイベントは西オーストラリアへと舞台を移して開催となるCT第4戦「Boost Mobile Margaret River Pro presented by Corona」。

オーストラリアンレグ第3戦であり、唯一の従来通りのイベントですね。

ウェイティングピリオドの設定は2021年5月2~12日となります。

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公式サイト「Men:Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona

公式サイト「Women:Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona

2021年ナラビーンクラシックの過去記事