現地時間2022年2月5日(ハワイ)、ハワイのオアフ島パイプラインを会場としたCT初戦「Billabong Pro Pipeline」が開催。
イベント5日目となった本日は、ヒュージコンディションになったタイミングを見計らってメンズのイベント最終日開催となりました。
優勝は2月11日に50歳と言う節目を迎える11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーター。
今回の記事は、ビラボンプロパイプのイベントレポート、動画、今後の波予報といったイベント情報をお届けします。
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イベントレポート
もはやCTイベントの域を超え、ビッグバレルイベントといったヒュージサイズでの開催となった本日のイベント最終日。
イベント最終日とずっと言われていたので、てっきりウイメンズも同時開催かと思いきや、流石にメンズのみの開催となりました。
クオーターファイナルからスタートしたメンズ最終日の本日、ヒート1のマッチアップはケリーと五十嵐カノア。
実はこの2人、CTイベントですでに3度の対戦経験があり、カノアが3勝と言う戦歴とのこと。
ただし、本日はパイプラインのマックスアウトという経験がものをいうコンディションでの対戦だった事もありケリーが圧勝することに。
勝利者インタビューでのケリーは「カノアには負け続けてるけど、前にパイプで負けた時はスモールコンディションだったしね」と、ケリーらしい負けず嫌いなコメントも見られました。
ヒート2はミゲル・プポとツアールーキーのルッカ・メシナスの対戦で、やはりこちらも経験がものをいう結果としてミゲルが勝利。
ミゲルがパイプで6.50をマークしたシーンでは、同じく勝ち残っている弟のサミュエルが映像を見ているシーンが映し出されましたが、拍手をしながら顔が引き攣っていました。
CTルーキーとして初参戦のイベントにして、マックスアウトのパイプはヘビー過ぎるから当然の反応ですよね…。
ヒート3は、ディフェンディングチャンプのジョンジョン・フローレンスとセス・モニーツというハワイアン対決。
二人の対戦はスローヒートとなり、セスは9.60をマークしたもののバックアップスコアを揃えられず、ジョンジョンは7.67をマークした程度でヒートは終盤へ突入。
終盤ではセスがバックアップとして5.00をマークしたものの、ジョンジョンが9.00をマークしてジョンジョンがリードすることに。
このままジョンジョンの勝利と思われたその時、セスが残り3分でパイプバレルをメイクして、コールされたスコアが8.33で逆転。
パイプでは先日のケリーのように残り10秒でも逆転可能なので気が抜けないのですが、ジョンジョンにチャンスが巡って来る事はなく、セスが大金星を挙げました。
この時点で、おそらくファイナルはケリーとセスになると誰もが予想した事でしょう。
後付けではあるのですが、その後のカイオ・イベリとサミュエル・プポが対戦したヒート4のスコアを見ても、ケリーとセスのスコアがずば抜けているのは明白でした。
セミファイナルに突入すると、ヒート1はケリーとミゲルの対戦。
同ヒートはプライオリティの無いファーストウェイブで、ケリーがバックドア、ミゲルがパイプに行こうとして両者が同じ波に乗ることに。
その結果、ミゲルがインターフェアを犯したとの判断が下され、ミゲルのセカンドハイエストウェイブのスコアが半分となるペナルティが課せられました。
個人的にはケリーは確実に勝つためにもインターフェアを誘発したと思いますが、勝利者インタビューでは偶然だったみたいなコメントを残していました。
ケリーもかなり役者ですので本音までは分かりませんが、結果的にはインターフェアが無ければミゲルに敗退していたので、戦略であったならば功を奏したと言えます。
ヒート2のセスとカイオのマッチアップでは、これまでのヒートでは最も多い波数となる7本に2人とも乗ることに。
ただし、ほとんどが0~1ポイント台と簡単には良い波を掴むことができず、その中でもセスは7.83をマークしたことでカイオを撃破。
ケリーとセスのファイナルは、誰もが心情的にはケリーの優勝を願っていたことでしょう。
そしてその期待に応えるかのように神懸かったパフォーマンスを見せたケリー。
ファイナルでケリーが乗った波数は6本で、9ポイント台×2、8ポイント台、7ポイント台とキレキレなパフォーマンスで圧勝する結果となりました。
今回の優勝により、ケリーは2022年シーズンCTランクトップに立ったので、次戦ではランキングトップのみに許されるイエロージャージ着用となります。
次戦では50歳になっているので、50歳でイエロージャージとは信じられません…。
随分と前ですが、ケリーはインタビューにて「50代でも体を故障してなければワールドタイトル獲得は可能」と口にしていたので、体現しようとするかもしれませんね。
最後に、ケリーがパイプCTイベントで初優勝したのは30年前の1992年のことで、優勝回数は8回目となります。
また、直近でのパイプCTイベント優勝は2013年、CTイベント優勝はタヒチでの2016年振りだそうです。
本日の結果
ハイライト動画
ポストショー
波予報
残すはウイメンズの最終日で、本日のライブを見ている限りは明日2月6日開催予定と言ってました。
6日の予報は、5日のサイズがピークダウンとなりフェイスで8~12フィート(ハワイアンスケールで6フィート)なので、最大セットでダブルオーバーヘッド超といった感じです。
スウェルの向き的にパイプラインとバックドアの両方が使える予報とのことで、素晴らしいコンディションでの開催となりそうです。
まとめ
日本とハワイの時差は19時間で、ハワイが19時間遅れています。
ネクストコールが下されるのは現地時間の2月6日午前7時50分は、日本時間の2月7日午前2時50分となります。
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