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ケリー・スレーター Photo: WSL / Heff

現地時間2022年2月1日(ハワイ)、ハワイのオアフ島パイプラインを会場としたCT初戦「Billabong Pro Pipeline」が開催。

イベント3日目となった本日は、スウェルがヒットした今日と言うチャンスを逃すまいとメンズのラウンド3~4をオーバーラッピングヒートで一気に終了させました。

メンズはすでにクオーターファイナリストが出揃ったので、残すはイベント最終日で終了可能と言う状態です。

今回の記事は、ビラボンプロパイプのイベントレポート、動画、今後の波予報といったイベント情報をお届けします。


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イベントレポート

ラウンド3からスタートした本日、最大のサプライズとなったのはイベント初日に大活躍であったジャック・ロビンソンがツアールーキーのジョアン・チアンカに敗退という結果。

ジョアンと言えば、2020年のボルコムパイププロで準優勝を果たしているので、パイプに強いと言うのはすでに証明済み。

ですが、ジャックロボは10代の時にパイプのローカルトライアルで優勝したりと異次元のスキルを見せていたので、まさかの敗退と言える結果でした。

その他の番狂わせと言えたのは、ワイルドカードのバロン・マミヤに敗れたコナー・コフィン、ルーキーのルッカ・メシナスに敗退したコロヘ・アンディーノ、カイオ・イベリに屈したグリフィン・コラピントといった所でしょうか。

カルロス・ムニョス Photo: WSL / Heff

ツアールーキーとして大金星と言えるラウンド3勝利を果たしたものの、棄権となったのはコスタリカ初のCTサーファーとなったカルロス・ムニョス。

カルロスはフレデリコ・モライスを相手に勝利したのですが、ラストウェイブのエンドセクションで軽く当てた後にリップに吸い込まれることに。

その結果、リーフに叩き付けられる格好となり、肩を脱臼することになったのでラウンド4は棄権となりました。

ラウンド4に進むと、ヒート1はケリー・スレーターと最強ワイルドカードのバロンという興味深いマッチアップ。

同ヒートが動いたのは、ヒート中盤にバロンが8.67をマークし、ケリーが逆転に必要なスコアがパーフェクト10になってから。

ケリーはヒート残り時間10分目前と言うタイミングで8.00をマークし、逆転に必要なスコアを7.18へと縮めることに。

ただし、ケリーがハイスコアを出したという事はプライオリティはバロンに移るということで、緊迫のヒート終盤へと突入。

ヒート残り5分台で満を持してバロンがパイプラインに手を出したものの、浅いバレルに終わりリードを広げる事はできず。

ここに来てケリーはプライオリティを取り返したので、後は良いセットを待つのみですが、刻一刻と時間が過ぎていくことに。

しかし、誰もが終わったと思った時にスタートするのがケリー劇場で、ヒート終了間際の残り5秒と言う段階でケリーはパドルをスタート。

そしてパイプラインのバレルをメイクして、コールされたスコアが9.23の大逆転。出来過ぎたドラマですね(笑)。

ラウンド4の番狂わせとしては、イタロ・フェレイラがミゲル・プポ、ジョーディ・スミスがサミュエル・プポに敗れる事になり、プポ兄弟が存在感を強めています。

興味深いマッチアップとなったのはジョンジョン・フローレンスとジョアン・チアンカで、結果的にはジョンジョンがエクセレントレンジを2本揃えてのラウンドアップ。

なのですが、下記ヒート表のスコアをチェックして見て下さい。

このヒート6のシングルハイエストスコアは、ジョアンによる9.87なんですよね。

こういった爆発力を持つサーファーは要注意であり、今後注目の存在と言えると思います。

ジョンジョンのコメントは以下の通り。

ハードヒートになると思ってた。ジョアンが乗った波は凄い良くて、僕は特等席から見させてもらったよ。

見ていて、ハッピーだったと同時にハッピーじゃない気持ちだったけど。

以前に互いにグッドスコアを出し合う良いヒートを経験したことがあるんだ。

だから、ジョアンとの対戦はちょっとナーバスだった。だって、パイプでチャージすることはすでに分かってるから。

パイプの波を知り尽くしてるって感じだから、良いセットが入れば波選びで間違いはないって分かってたよ。

本日の結果

今後のヒート表

ハイライト動画

ポストショー

波予報

今後の波予報ですが、サイズや風向き関係なく、サーフラインが予報している開催可能性から触れていきます。

現時点において、サーフラインが予想している日程の幅は2日(火曜)~6日(日曜)までで、開催可能性が高いのは4日(金曜)と5日(土曜)。

ただし、4日と5日はトリプルオーバーヘッド近くまでサイズアップするというので、ウイメンズ開催については疑問です。

ウイメンズの場合、1月30日にステフの出場を待たずしてベターコンディションと評して開催したものの、サイズとバレルに乏しいコンディションでのロースコアバトルでのオンでしたから。

明日2日はフェイスで8~12フィートからサイズダウンしていくものの、風はオフショアのクリーンコンディションということで、個人的には明日ウイメンズをオンにする可能性は十分にあるように思います。

まとめ

日本とハワイの時差は19時間で、ハワイが19時間遅れています。

ファーストコールが下される現地時間の2月2日午前7時半は、日本時間の2月3日午前2時半となります。

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メンズサイト「Billabong Pro Pipeline

ウイメンズサイト「Billabong Pro Pipeline

2022年ビラボンプロパイプの過去記事