オーストラリアの次世代ウイメンズとして今季2022年シーズンにCTデビューを果たしたモリー・ピクラム「Molly Picklum」(19歳)。
ずっと注目されていた次世代ビッグガンといった存在であり、若くしてビッグリーグ入りするウイメンズが多いので、ようやくといった印象を受けるかもしれません。
今回の動画は、モリー・ピクラムのCTクオリファイの道となった2021年シーズンCS(チャレンジャーシリーズ)とCT入り後のドキュメンタリー映像をお届けします。
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モリーが大きな注目を集めるようになった理由は、コンペティターでありながらエアリアルにも力を入れている点。
サーフィンのコンテスト最高峰の舞台であるCT(チャンピオンシップツアー)では、メンズではエアリアルは必須のマニューバ。
なのですが、ウイメンズでは未だにCTイベントでストレートエアーさえ仕掛けるサーファーはレアな存在。
理由としては、ウイメンズシーンではターンのみでワールドタイトル獲得に至る事が可能と言う流れが今なお続き、エアーに関するレベルは停滞しているためです。
ただし、完全にエアリアル無視が主流という訳ではなく、シルヴァナ・リマやレイキー・ピーターソンはコンテストでも積極的にエアーを取り入れてました。
ただし、上記2名に関しても過去の話で、メイク率が低いリスキーなマニューバにも関わらず、リワードが低いので誰もエアリアルを重視しなくなったのが近年の動きと言えるでしょう。
そんな流れが一般的ではあったものの、かすかに変わり始めたのは10代前半の若手ガールズがエアリアルに取り組むようになってから。
これは10~20年前ほどのボーイズの動きと同じですが、スケートをするサーファーガールズが増えた事で潮目が変わって来たのです。
そして、若手ガールズのエアリアルをフィーチャーした部門を設けたエアショー「スタブハイ」の開催も大きかったことでしょう。
そして昨季のCTを振り返れば、カリッサ・ムーアやサリー・フィッツギボンズといったトップCTサーファーなども若手の影響を受けてか、再度エアーに取り組む姿が目立つようになってきました。
そんな時代の流れの中、モリーはサーファー/スケーターガールとCTサーファーの狭間という微妙な年代。
若手サーファー/スケーターガールは体重が軽いのでターンが不十分、トップCTサーファーはターンは強いけどエアリアルは…といった図式でした。
そんな中、パワーサーフィンとエアリアルを武器として突出してきたのがモリーというわけです。
ウイメンズオージーサーファーとして大いなる期待を寄せられているモリー・ピクラムと言う存在をチェックして見て下さい。