あらゆるウォーターアクティビティをこなす事からウォーターマンと表現されるハワイアンのカイ・レニー「Kai Lenny」(29歳)。
カイの凄みは、あらゆるスポーツをそつなくこなすというレベルではなく、異なるジャンルでトップに立ってしまう点ですね。
特に現在では、ビッグウェイブサーフィンがカイの真骨頂。
今回の動画は、マウイ島ジョーズにビッグスウェルがヒットした先日撮影されたカイ・レニーによるフリーサーフィン映像をお届けします。
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現在のビッグウェイブサーフィンは、パドルインとトウインの2つに大別されます。
パドルインは通常のサーフィンと同じく、自らの腕を使って波に乗るスタイルで、パドルインの方がマジョリティかと思います。
トウインは、パドルインでは波の移動速度に追いつかず波に乗れないので、ジェットスキーに牽引してもらい波に乗るスタイル。
パドルインで乗れない波とは、基本的には波のサイズに左右されることが大半で、世界最大サイズの波がブレイクするポルトガルのナザレではトウインが主流です。
かつてシェーン・ドリアンは「どんなに波がビッグサイズになろうが、クリーンコンディションであれば理論的にはパドルインで乗れるけど、精神的なリミッターが掛かる」と常人には理解不能なコメントを残していましたが…。
このようにパドルインとトウインは目的が異なるのですが、その両方をこなし、どちらもトップレベルという唯一無二の存在がカイ。
特にトウインでのビッグウェイブサーフィンでは、チョップホップやエアリアル、さらにはショートボードさながらのターンを繰り出したりと新境地を切り開きましたし。
そんなカイによるホームブレイクであるマウイ島ジョーズでのパドルインとトウインが今回が動画で、前半がパドルイン、後半がトウインとなります。
パドルインだとボードが長すぎて直進性が強くターンも難しいのですが、トウインの短いボードになると、水を得た魚のようにハイパフォーマンスになる様子が圧巻です。