冬のオアフ島ノースショアでは、コンテスト以外にフリーサーフィンでのパフォーマンスを競うイベントがあります。その内の一つである「Oakley Wave of the Winter」は、波のサイズ、難易度、スタイルといった観点から、一本のベストライディングを競うもの。
今シーズンの審査員は、ジェリー・ロペス、パンチョ・サリヴァン、ロス・ウィリアムスといったハワイアンで、賞金はサーファーに25,000ドル、撮影者に5,000ドルとなっています。そして、今シーズンは、11×ワールドチャンプであるケリー・スレーターが受賞しました。
映像を見て頂ければ分かると思いますが、実はケリー、「Clif Bar Overall Performance Award」という、こちらは冬のノースショアでコンスタントに素晴らしいパフォーマンスを見せたサーファーに送られる賞も受賞しています。理由は、ツアー最終戦「パイプマスターズ」とWQSイベント「ボルコム・パイプ・プロ」での優勝ですね。結果として、二冠ということになり、二冠を達成した初サーファーとなりました。
「Oakley Wave of the Winter」を受賞した波については、下記のように語っています。
他のサーファーがあの波に行こうとしてたから見てたけど、ギリギリで行くのを止めたから、レイトポジションだったけど突っ込んだんだ。
バレルの中では、ハイラインを取るとリップに吸い込まれるから低いラインにいたんだけど、フォームボール(スープ)に押されて、体が宙に浮いたんだ。
その時、スピッツがボードのテールに吹き付けてきて、浮いた足元にボードを持ち上げてくれて、そのままメイクできた。
ケリーであっても、簡単に波が取れないパイプではレイトであっても行くしかなく、さらに、一瞬のように思えるバレル内でのドラマとあらゆる要素が絡み合ってのライディングだったようですね。
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