どんなマニューバも可能なスーパーファンウェイブがブレイクするため、スケートパークのような波と称される南カリフォルニアのサーフスポット「ローワーズ(ローワー・トレッスルズ)」。
ワールドクラスの波がブレイクすることから、当然、混雑レベルも世界トップレベル。そんなローワーズを貸切サーフできる機会と言えばコンテストですね。
今回の記事は、南カリフォルニアのローワーズを貸し切ってコンテストを開催する場合、いくら費用がかかるのかといった内情についてお届けします。
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内部事情について知るには、通常であればコンテスト運営者やトレッスルズを管轄する州立公園関係者でなければ知り得ない情報と思えます。
しかし、実際には公文書として利用請求が可能となっていて、The Inertia誌が入手した公文書からローワーズの利用料について公開されています。
メンズとウイメンズのWCTイベントの利用料としてワールドツアー運営団体WSL(ワールドサーフリーグ)が、ここ数年支払っている額は年間で15万ドル(約1,500万円)。
昨年2015年に開催されたWQSイベント「オークリー・ローワーズ・プロ」の利用料は67,000ドル(約670万円)。ここまでがプロイベントですね。
アマチュアイベントとしては、USAサーフィンチャンピオンシップやボルコムのイベントが今年は開催され、どちらも利用料は25,000ドル(約250万円)と、プロイベントに比べると大幅に格安。
プロとアマチュアで利用料に大きな差がありますが、適用される基本ルールが異なるためであると考えられます。主なルールは以下の通り。
・7月1日~9月第一月曜日(レイバーデー)は使用不可
・コンテスト期間を5日以上行えるのはプロコンテストのみ
・各コンテストは最低でも2週間以上の期間を空けて開催
・週末に開催する場合は土日のいずれか一日のみの使用
・一日の利用時間は最長で9時間
何気なく観戦していたローワーズでのコンテストですが、運営費は結構かかっているのですね。ただ、WSLにとって利用料が高いのかどうかは分かりません。
ツアーイベントのテレビ放映権に加え、今シーズンからWSLはコンテストジャージの販売といった物販も行っていますし。ローワーズであればかなりの集客が見込めることでしょう。
サーフィンをメジャースポーツにすべくWSLがコンテストジャージ販売を開始
なかなか知る機会がない情報だったので、個人的には興味深い内容でした。さらなる詳細については、英語になりますが、下記リンク先の参照記事からチェックして下さい。
参照記事:「So…Public Records Show You Could Rent Lower Trestles for $25K*」
ローワーズに関する過去記事は、下記リンク先からチェックして下さい。
2015年QSイベント「ローワーズプロ」優勝のフィリペ・トレド特集動画
2015年ハーレープロ期間中のサーフ動画@ローワーズ:コロヘ・アンディーノ