ワールドツアーではすっかりとお馴染みとなっているのが、元ワールドツアーサーファーのコーチという存在。
しかし、サーフィンが上手くなりたいのはコンテストサーファーに限った話ではなく、一般サーファーも上達したいのは当然。そこでサーフブランド「ハーレー」がスタートさせたのが「Hurley Surf Club」。
今回の記事は、ハーレーサーフクラブでコーチを務める元CTサーファー、ブレット”シンポ”シンプソンによる同クラブの話、一般サーファーに向けた上達のアドバイスなどを含むインタビュー記事をお届けします。
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サーファーが厳しいトレーニングを取り入れたりアスリート化した流れを受け、メジャースポーツのようにコーチの存在が重要視されるようになってきた現在。
そこで、数々の現CTサーファーや元CTサーファーを抱えるハーレーが、シンポ、ヤディン・ニコル、ロブ・マチャドなど元CTサーファーをコーチとして迎え、世界各地でイベントを行っているハーレーサーフクラブ。
そのハーレーサーフクラブでコーチを務めている一人がシンポで「ツアーにいる時は、コーチになりたいなんて考えたこともなかった」とのこと。
シンポの考えの一端として、数年前であれば元CTサーファーがコーチをする相手は基本的に現CTもしくはQSサーファーであり、コンテストに勝つという結果を出さなければならなかったためでしょう。
しかし、対象者の間口が広いのがハーレーサーフクラブのようです。「僕が気に入ってる点は、ヒートを勝ち上がるためのコーチングをしているわけじゃないところ。対象者は一般のキッズや大人で、純粋にサーフィンが上手くなりたいサーファーが大半でね」。
では、ハーレーサーフクラブを受講した場合、実際にどのようなレッスンを受けることになるのか、シンポは以下のように語っています。
「まずは1時間ほどサーフィンして、そのセッションを撮影するんだ。大抵の一般サーファーは撮影しないから、自分のサーフィンを客観的に見ることってないでしょ。でも、一番簡単な上達法は自分のサーフィンを実際に見ることなんだ」。
「映像をもとに、次なるセッションで目的意識を持って上達してもらうために、いくつかのアドバイスを与える。こういった流れだから、大体6名ほどの少人数制になってるよ」。
コーチとしての経験を積むことで、一般サーファーに共通するアリがちなミスも見えてきたと話すシンポ。そこで、以下のようなアドバイスをコメントしています。
1. 足のポジショニングだね。テイクオフ後、一定の場所で動かずに膝の曲げ伸ばしだけをしてるサーファーが多いんだ。シンプルな例を挙げれば、ターンをする時は支点となるバックフィンの上に後ろ足が位置しなきゃならない。こういった理由から、足のポジショニングを意識する必要があるんだ。
2. 波のパワーポケットを上手く使えてないサーファーがいるね。特に南カリフォルニアなら、深すぎるボトムターンをすると失速の原因に繋がるんだ。タイミングの問題もあるんだけど、基本的に僕は波の3/4を使うようにって教えてる。
3. エアリアルの練習を始めたばかりだと、リップの上方や波の裏に向かって飛び出すサーファーが多いんだ。波ってビーチに向けてブレイクしていくから、それだと波の裏に着地することになる。フラットセクションに向かって飛び出す意識をした方が良いね。
4. これは最も重要だけど、短すぎるボードに乗ってるサーファーが多いね。ボードを買うには結構なお金がかかるから、あまり口出ししたくないんだけど。でも、早く上達するには、レベルに見合ったボードを選ぶのが近道なんだ。
さて、シンポもコーチを務めるハーレーサーフクラブですが、公式サイトを見る限り、まだ日本でのイベントはないようです。ただ、そのうち開催されても不思議ではありません。
それまでは、仲間内でお互いのサーフィンの撮影しあうのも悪くないですね。サーフィンは上手くなればなるほど楽しくなってくるので、今回のアドバイスなどを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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参照記事:「This Ex-CT Surfer Says These Few Things Will Improve Your Surfing」