現地時間2019年8月27日(タヒチ)、チョープーを会場とするメンズCT(チャンピオンシップツアー)第7戦「Tahiti Pro Teahupo'o(タヒチ・プロ・チョープー)」が開催。
イベント三日目となった本日は、オーバーラッピングヒートでラウンド3~4が行われました。
今回の記事は、タヒチプロのイベントレポート、動画、今後の波予報などをお届けします。
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イベントレポート
本日がベストコンディションということを考え、オーバーラッピングヒートで進行となった本日。ビッグサイズとなったチョープーでこのフォーマット採用は意外な気がしました。
と言うのも、BWT(ビッグウェイブツアー)では、コンテストになると時間制限があるので、フリーサーフィンでは手を出さない波にも手を出してしまい、怪我のリスクが高まると言われています。
本日のチョープーもかなり危険なコンディションであったので、それでもオーバーラッピングヒートにしたので驚かされました。
イベント自体は、今日のヒートが今年のCTで最も面白かったと言えるほど鳥肌もののライディング連続となり、ハイスコア続出の一方、サーファーによる経験値の差が大きく出たり、番狂わせ続きの展開となることに。
ラウンド3では、五十嵐カノア、イタロ・フェレイラ、コロヘ・アンディーノと現CTランクのトップ5の内、欠場のジョンジョンを除くとフィリペ・トレド以外の全員が早期敗退となりました。
オープニングヒートに出場したカノアは、ベテランのジャドソン・アンドレに敗れることに。このヒートは、明らかにジャドソンの波選びがカノアを勝っていました。
イタロはとんでもないチャージをしたりと、決して調子が悪かったわけではないのですが、対戦相手となったアドリアーノ・デ・スーザが強烈過ぎた。
両者ともに8ポイント台以上のスコアを二本揃えるハイレベルな戦いの末、9ポイント台もスコアしたアドリアーノがエピックヒートを制しました。
コロヘを破ったのは、トライアルイベントを制してワイルドカード出場となった17歳のローカルであるカウリ・ヴァアスト。
本日ほどのコンディションになるとローカルナーレッジが特に生きてくると言え、カウリがCTランクトップを破る大番狂わせを演じて見せました。
経験で言えば圧倒的であるのが11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーター。コンディション的にケリーに有利と思っていましたが、まさかのラウンド3敗退となっています。
ケリーにとってしっかりとポイントを稼いでおきたいCTイベントだっただけに、オリンピック出場権に関して少し雲行きが怪しくなったとも言えます。
ラウンド3にてエクセレントレンジ(8~10ポイント台のスコア)を2本揃えるハイスコアとなったその他ヒートのダイジェスト動画は以下となります。
ラウンド4へ進んでも、大量にスコアされたエクセレントレンジ。それだけの波がブレイクしていたということです。
ラウンド4では、CTランクトップ5で唯一の勝ち残りであったフィリペが、セス・モニーツに敗退となることに。
今イベントではコロヘがすでにラウンド3で敗退しているので、フィリペはラウンド4敗退ながらも今イベント後のCTランキングでは現ランキングトップのコロヘを上回ることになります。
となれば、次戦ではフィリペがランキングトップのみ着用となるイエロージャージをゲットかと言うと、本日勝ち上がったジョーディ・スミスとガブリエル・メディナの結果に委ねられます。
ラウンド4ではやはりと言うか、ガブリエルが大活躍。ガブリエルはケリーやジョンジョン同様、ビッグサイズになると安定して強いです。
ラウンド4では、今イベント初となるパーフェクト10に加え、9.23をマークした完全勝利でクオーターファイナル進出を決定。
*ガブリエル・メディナのパーフェクト10
とにかく目が離せない展開となったラウンド4でエクセレントレンジを2本揃えたヒートのダイジェスト動画をチェックして下さい。
メンズのラウンド4終了後は、すでにお伝えしていたCJとダミアンによる双子の元CTサーファーであるホブグッド兄弟によるスペシャルヒートが開催。
結果としては、CTサーファーと変わらぬレベルのバレルライドを見せたダミアンが制しました。
CJは元ワールドチャンピオンですが、ツアー引退後はスポンサー企業の営業職を得た一方、ダミアンはビッグウェイブサーファーとして活動したりと、引退後のサーフ経験はダミアンの方が上ですからね。
Congratulations #DamienHobgood, winner of sibling bragging rights and the #HobgoodvsHobgood Heritage Heat in the #TahitiPro pres. by @hurley pic.twitter.com/9gwpEIuPcn
— World Surf League (@wsl) August 28, 2019
本日の結果
今後のヒート表
波予報
明日28日の予報は、午前はフェイスで8~10フィートで午後は少しサイズダウンして6~9フィートのクリーンコンディション。
本日よりもサイズダウンするのは間違いないのですが、明日以外でコンディションが良くなる日はない見込みなので、明日がイベント最終日として午前中に終わらせる予定となっています。
まとめ
タヒチと日本の時差は、日本の方が19時間進んでいます。
現地時間の8月28日午前7時半にイベントがオンとなった場合、日本時間は8月29日午前2時半となります。
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公式サイト「Tahiti Pro Teahupo'o」