Photo: WSL / KELLY CESTARI

残すところ、ポルトガルとパイプライン(ハワイ)での2イベントのみとなった2019年シーズンのCT(チャンピオンシップツアー)。

今年のランキングは2020年東京五輪への出場資格が絡んでくるので興味深く、特にアメリカ代表からは目が離せません。

各国2枠のみと言う条件があり、誰がアメリカ代表となるのか接戦となっているためです。

今回の記事は、メンズCTランキングからオリンピック出場権を獲得する上で重要となるCTポイントに関する具体的な考察をお届けします。


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オリンピックのアメリカ代表枠を争うCTサーファー

現時点において、アメリカ代表となる可能性のあるCTサーファーは、コロヘ・アンディーノ(CTランク5位)、ジョンジョン・フローレンス(CTランク8位)、セス・モニーツ(CTランク11位)、ケリー・スレーター(CTランク13位)の4名。

CTランク17位のコナー・コフィンも可能性がないわけではないのですが、ハードルが高い状況となっているので割愛します。

すでにほぼ確定していると言えるのはコロヘ。となると、ジョンジョン、セス、ケリーの3人による1枠争いとなります。

ジョンジョンに関してはパイプマスターズで復帰する可能性も捨てきれないのですが、今回はジョンジョンが今季復帰なしのケースで数字を計算してみてます。

各サーファーのCTポイント

Photo: WSL / KELLY CESTARI

シーズン終わりのトータルCTポイントは、ワースト2の獲得ポイントを除外した合計ポイントとなります。

各サーファーの現状においてワースト2を除外したトータルポイントは以下の通り(ジョンジョンのみ今季トータル)。

・ジョンジョン:33,220ポイント

・セス:24,875ポイント

・ケリー:25,440ポイント

現状において二人がジョンジョンのポイントを上回るには、セスは8,345ポイント、ケリーは7,780ポイントが必要というわけです。

ちなみに、セスよりもCTランクの低いケリーの方がトータルポイントが高いのは、ケリーは獲得ポイントが最も低い1コケとなる33位(265ポイント)に1回なっていて、セスのワーストは17位(1,330ポイント)。

その結果、ワーストリザルトを除外すると逆転と言う現象が起きたのです。

ここからは、セスとケリーの残り2戦の結果を仮定しながら必要なイベント成績を算出していきます。

セス・モニーツに必要なイベント結果

Photo; WSL / STEVE SHERMAN

・ポルトガルで33位となった場合
パイプラインで準優勝以上

・ポルトガルで17位となった場合
パイプラインで優勝

・ポルトガルで9位の場合
パイプラインで3位以上

・ポルトガルで5位の場合
パイプラインで5位以上

ポルトガルで3位以上になった場合は、ポルトガルとパイプラインでの結果を逆にすれば求められる結果が分かりますね。

ケリー・スレーターに必要なイベント結果

Photo: WSL / KELLY CESTARI

・ポルトガルで33位となった場合
パイプラインで優勝

・ポルトガルで17位となった場合
パイプラインで準優勝以上

・ポルトガルで9位の場合
パイプラインで5位以上

・ポルトガルで5位の場合
パイプラインで9位以上

まとめ

シチュエーションを見ると、ポイント的にも今季のこれまでのイベント結果的にもケリーの方が優位な立場にあると言えます。

特にベテランのケリーはプレッシャーに慣れていて、一方のセスはツアールーキーなので多大なプレッシャーが掛かるわけですし。

何はともあれ、まず注目なのはポルトガルイベント。果たして二人がどのような結果を残すのか注目です。

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