Photo: WSL

現地時間2019年10月26日、ポルトガルのペニシェを舞台にしたメンズCT第10戦&ウイメンズCT第9戦「MEO Rip Curl Pro Portugal(メオ・リップカール・プロ・ポルトガル)」が終了。

今イベント結果は、メンズがイタロ・フェレイラ、ウイメンズがキャロリン・マークスの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、リップカールプロ@ポルトガルのイベントレポート、動画、最新CTランキングなどといったニュースをお届けします。


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リップカールプロ@ポルトガル(メンズ)

濃いマッチアップだらけのヒートとなるクオーターファイナルからスタートしたイベント最終日の本日。

ヒート1ではタイトルレースを争うジョーディ・スミスとコロヘ・アンディーノが対戦となり、ミディアムスコアのヒートを制したのはジョーディ。

ヒート2は、今季CTランクトップ5入りを目指す五十嵐カノアとフィリペ・トレドが対戦。フィリペはこのヒートを勝ち上がればガブリエルのCTポイントを上回るので、確実に勝ち上がりたいヒート。

このヒートもミディアムスコアの戦いとなったものの、ヒート中盤にカノアがディープバレルをメイクし、コールされたスコアは本日初となるエクセレントレンジ(8~10ポイント台)の8.67。

このスコアによりカノアがフィリペを破り、フィリペが最終戦を前にCTランクトップに躍り出るというストーリーを崩壊することになりました。

スコア的に最も熾烈な展開となったのはイタロとジャック・フリーストーンによるヒート4。このヒートでは両者ともにトップ2スコアはエクセレントレンジを揃える展開となったのです。

そんなハイレベルなヒートにおいて、イタロはバックサイドで完璧なまでのフルローテーションのエアリバースをメイクし、単発マニューバながらも9.56をマーク。

結果的に、ジャックも16.87というトータルハイスコアを叩き出しながらも、勢いに乗ったイタロがラウンドアップを果たすことに。

セミファイナルでは、再びミディアムスコアがメインのヒートが目立ち、一本でもエクセレントレンジを出せるのかが勝負の分かれ目となりました。

ジョーディとカノアのヒート1では、ジョーディが9.33をマークして勝利、イタロとカイオのヒート2は、イタロが8.00をマークして僅差で勝ち上がる結果となることに。

ファイナルはジョーディとイタロのマッチアップとなり、どちらも優勝すればCTランクトップに立てる絶好のチャンス。

でしたが、イタロの独壇場となることに。イタロはファーストウェイブで高さのあるバックサイドフルローテーションをメイクし、いきなりパーフェクト10をマーク。

ヒート中盤でも同じくバックサイドフルローテーションで、一発目よりも高さがなかったものの8.43をスコア。

スーパーチューボスというサーフスポット名が示す通り、会場はバレルが特徴でありながら、さほどサイズがない中での開催とあり、イタロはエアリアルを炸裂させてファイナルを制覇。

1ヒートで2発ものフルローテーションをメイクと、こんなサーフィンをされたら誰も止められないという完璧なパフォーマンスでした。

人によっては単発エアーだけなのでスコアが高すぎると感じる方もいると思いますが、現状においてイタロレベルのフルローテーションをメイクできるCTサーファーはごく少数なので、実力の差を見せたと言えるのではないでしょうか。

本日の結果

リップカールプロ@ポルトガル(ウイメンズ)

メンズと同じくクオーターファイナルからスタートしたウイメンズ。ウイメンズで注目はタイトルレースを争うカリッサ・ムーアとレイキー・ピーターソン。

クオーターファイナルでのカリッサは、本日のシングルハイエストスコア9.33をマークしてジョアン・デフェイを撃破。

レイキーはミディアムスコアの厳しいヒート展開となり、5ポイント台を2本揃えたのみではあったもののニッキ・ヴァン・ダイクに勝利。

セミファイナルに進むと、カリッサとレイキーの直接対決。カリッサがレイキーを下して優勝すればワールドタイトル確定という重要な局面。

一方のレイキーはカリッサを下せば、タイトルレースをハワイまで持ち越すことになるので負けられない一戦。

そんな大きな意味合いを持つヒートは、ミディアムスコア続きの中でレイキーが際どいポジションへのアクション2発で8.00をマークし、大一番を制することに。

ファイナルはレイキーとキャロリンのマッチアップ。オリンピックのアメリカ代表争いをしている二人と言えますね。

キャロリンはトレードマークとなっているバックサイドターンを何度となく繰り返し、着実にスコアをマーク。

一方のレイキーは、カリッサとのセミファイナルでピークに達したのか、ファイナルではロースコアとなる2ポイント台と3ポイント台しかマークできず、キャロリンの圧勝でファイナルは終了。

この優勝により、キャロリンはCT歴2年目でありながらも今季2勝という結果を残しました。

本日の結果

最新CTランキング

メンズ


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CT最終戦を前にして、ランキングトップの座をガブリエルから奪ったのはイタロ。

ガブリエルがインターフェアにより今イベント9位となった事から、タイトルレースは接戦となりました。

タイトルコンテンダーと言えるのは、イタロ、ガブリエル、ジョーディ、フィリペの4名でしょう。

CT最終戦におけるタイトルレース、そしてブラジリアンのオリンピック出場権争いとパイプマスターズは見所満載となりそうです。

ウイメンズ


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ウイメンズはレイキーがカリッサを破ったものの、ファイナルではキャロリンを破ることができず、カリッサがリードしたままCT最終戦に突入。

カリッサのワールドタイトル獲得の可能性は依然として高く、興味深い点はアメリカ代表のオリンピック出場権争い。

ウイメンズはトップ3がアメリカですからね。実質的にはレイキーとキャロリンの争いと言えるのですが、どのような結果となるのか目が離せません。

まとめ

CT最終戦となる次なるイベントの舞台はハワイへと移動し、メンズはオアフ島のパイプライン、ウイメンズはマウイ島のホノルアベイ。

ウェイティングピリオドは、メンズのパイプマスターズが12月8~20日、ウイメンズのハワイプロが11月25日~12月6日となっています。

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公式サイト(メンズ)「MEO Rip Curl Pro Portugal

公式サイト(ウイメンズ)「MEO Rip Curl Pro Portugal

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