サーフィンを始めたばかりのビギナー(初心者)サーファーにとって難しいサーフボード選び。
サーフボードに関する知識が無ければ、どのようなボードを選べばよいのかの基準がないので選びようがないですから。
そこで重要なのがサーフボードのベーシックな特性を知ること。
今回の動画は、オーストラリアのサーフインストラクターが解説する初心者へのサーフボード選びのポイントとお勧めを紹介する映像をお届けします。
スポンサーリンク
サーフボードの特性としては大きく分けると、「安定性能」と「マニューバ性能」の2点が挙げられます。
「安定性能」とは浮力に直結し、海面に浮上するという点において大型船の方が小型船よりも安定するのと同じ理屈になります。
どうすれば浮力が強くなるかと言うと体積の大きさに応じるので、物理的に長いロングボードは安定性能においてショートボードよりも優れています。
浮力のもう一つの利点としては、推進力を得やすいことからパドリングが圧倒的に楽になります。
浮力が強いとパドルアウト時にサーフボードを沈めるドルフィンスルーがしずらいという弱点はあるのですが。
「マニューバ性能」はライディング中のターンなどといった操作性にあたり、安定性能とは逆に小型船の方が小回りが利くので有利。
また、サーフィンにおいてターンをする時はレール(サーフボードの側面)を海中に沈めることになるので、浮力がない方がマニューバ性能は高くなります。
このように安定性能とマニューバ性能は相反する特質を持つので、サーフィンのレベルや体力などを考慮に入れ、どのようなバランスを選ぶのかが重要となります。
動画では、サーフィンを始めて数回はロングボードを勧めていて、この時点ではスクールなどでレンタルすることになるでしょう。
スクールを受講後、いよいよ自分のサーフボード購入の段階に来た時にお勧めしているのはミッドレングスのソフトトップボード。
ミッドレングスとは、ショートボードとロングボードの中間ほどの長さで、英語では「ミニマルボード(mini-mal)」とも呼ばれています。
ミニマルの由来は、ロングボードの「マリブボード」のミニ版ということで、「mal」は「malibu」の略となります。
ちなみに、ソフトトップは日本ではスポンジボードと呼ばれているし、動画では「foamy(フォーミー)」など様々な呼び名があります。
さて、ミッドレングスのソフトトップがお勧めということですが、私もベストだと思います。
ショートだとパドルはきついし、安定性がないからテイクオフが出来るようになるだけでも厳しい道のり。
ロングだとテイクオフは簡単にできるけど、ターンが難しいのでテイクオフ後の成長速度が落ちます。
となると、ミッドレングスがベストになりますが、ミッドレングでもドルフィンスルーは難しいなどといったトレードオフがあることは事前に理解してください。
ちなみに、ソフトトップは通常のボードと異なり、表面を樹脂でコーティングしていないので柔らかく、怪我のリスクが低いのでビギナー向けと言えます。
動画では「フォーミーはみんなの友達」と言っていて、レベルを問わず楽しめるボードということで、もともと安価な上、初心者を脱却しても使えるという点でコスパが高いですね。
-----