Photo: WSL / KIRSTIN

ワールドツアーにおいてはCT歴15年目とベテランサーファーとなるフランスのジェレミー・フローレス「Jeremy Flores」(33歳)。

年齢的には30歳前後でツアー入りするサーファーもいるので、現在のプロサーファーとしてはまだまだコンテストで戦える年齢と言えます。

なのですが、ワールドツアーからの引退を発表しました。

今回の記事は、ジェレミー・フローレスによるCT引退を表明したSNS投稿などといったニュースをお届けします。


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まずはジェレミー本人によるSNS投稿は以下となります。

完全に全てから引退するってわけじゃないから、「リタイア」って言葉は合わないかな。とにもかくにも、僕は次なるチャプターへと移行することにしました。

コンテストシーンにほぼ捧げてきたこれまでの人生。ジェットコースターみたいに浮き沈みだらけだったけど、存分に体験してきたんだ。

エピックな瞬間なんかは夢見心地な気分の時もあり、地に足を付けるように懸命になった時もあった。

全ての事に価値があり、誰かが幼い頃の僕に将来の成功を語ってきたとしても、絶対に信じられなかったほど。

プロサーファーとしてハッピーな生活を送り、家族を養えていることは本当にラッキーとしか言えないよ。

ハイレベルなスポーツって本当に大変で、人目に触れることのない事が多々あるんだ。強烈過ぎて膨大なエネルギーが消費されることになる。

僕は父親になってから人生における優先事項が完全に変わり、今は100%家族の側にいたいって考えになった。

ここ数年間はアスリートとしてベストを保つために十分な努力をしてこれなかったし、そのための情熱も持ち合わせてなかったんだ。

とんでもなくトレーニングに励む新世代のサーファーたちに対抗するのは並大抵じゃないからね。

今後は仲間と新たなプロジェクトとしてサーフトリップを計画しているから楽しみだよ。

僕なりのベストなやり方でポジティブなメッセージを送れるように頑張るね。

さて、ついにワールドツアーを引退する事を発表したジェレミーですが、すでに数年前からほのめかしていたのでこの日が来たと言えます。

数年前に「コンテストシーンでは全てやり切ったから、今後コンテストで良いことがあればボーナスって感じ」と口にしていましたので。

そのボーナスとなったのが、2019年にホームカントリーであるフランスCTイベントでの優勝だったことでしょう。

ジェレミーと言えば、当時のメンズとしては史上最年少となる18歳でCT入りし(現在の記録は17歳)、ヨーロピアンサーファーとして最もコンテストシーンで成功したサーファー。

クイック若手ライダーとしてシーンに出てきた時は、バリニーズのように細身の小柄で、パント系を得意としたイメージがありました。

Photo: WSL / KELLY CESTARI

なのですが年を重ねるとヘビーウォーターに強いサーファーへと成長し、CTイベントで優勝したのはパイプマスターズ、チョープーイベント、フランスイベント。

エディイベントにも招待されたほどで、2016年にエディがオンになった時はホームのレユニオン島に滞在していてフライトが間に合わずに出場を逃しましたが…。

その後のエディイベントからは招待されなくなったものの、ジェレミーのワイメアベイでの雄姿を見たかったファンは多かったことでしょう。

今後はフリーサーファーとして活動していくようですが、まずは残り2イベント残っているCTイベントでの活躍を楽しみにしたいところです。

特にチョープーはジェレミーが得意とするヘビーウォーターですので。

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