現地時間2021年8月14日(メキシコ)、CT第7戦「Corona Open Mexico presented by Quiksilver」が終了。
イベント会場は、パーフェクトなライトのポイントブレイクで知られるオアハカ州のバラ・デ・ラ・クルス。
イベント最終日となった本日は、メンズがジャック・ロビンソン、ウイメンズがステファニー・ギルモアの優勝で幕を閉じました。
今回の記事は、コロナオープンメキシコのイベントレポート、動画、最新CTランキングといったニュースをお届けします。
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メンズのイベントレポート
普段であればラストヒートをメンズのファイナルにするため、ウイメンズスタートになるものの本日はメンズのセミファイナルからスタート。
デイヴィッド・シルヴァとレオナルド・フィオラヴァンティの対戦となったヒート1。
同ヒートはスロースタートとなり、ヒート終盤まで1本しか波に乗れなかったレオがリードされる展開で進んだものの、残り3分でレオが波に乗り、ミディアムスコアをマークしてデイヴィッドを逆転することに。
しかし、デイヴィッドは残り2分で波を掴み、ハイスコアとなる7.50をマークして再び逆転して勝利を勝ち取りました。
CT歴2年目となるデイヴィッドにとっては初のファイナル進出です。
ヒート2はジャック・ロビンソンとマテウス・ハーディという若手同士の注目のヒート。
エアリアルのメイクは当たり前といったこのヒートでは、際立ったのがジャックのバレルを含めたコンビネーション。
モダンサーフィンのあらゆるエッセンスをミックスさせたジャックが、8.67と7.33のハイスコアをマークして圧勝となりました。
マテウスは破れはしたものの、フルローテーションのエアリアルをメイクしまくり、おそらく7割近いメイク率だったのは圧巻でした。
ファイナルはパワーサーフィンのデイヴィッドとモダンサーフィンのジャックで、両者ともにCTイベントでは初ファイナリスト。
個人的にはターンのみを繰り返すデイヴィッドに対し、ターン、エアー、バレルと全てを網羅したジャックでは次元が違うように思えました。
結果的にはわずか0.02ポイント差の僅差でジャックが優勝を決めたのですが、ターンのみとバリエーションの少ない構成でもハイスコアが付いてしまうジャッジ基準は微妙なようにも感じました。
本日の結果
ウイメンズのイベントレポート
ウイメンズのセミファイナルはマリア・マニュエルとサリー・フィッツギボンズのヒート1からスタート。
これまで好調であったマリアはこのヒートでも調子が良かったものの、サリーとはシーソーゲームを演じることに。
結果的に0.33ポイント差の僅差でサリーを破り、今季初となるファイナル進出を決めました。
ヒート2は事実上のファイナルと目されていたカリッサ・ムーアとステファニー・ギルモアのマッチアップ。
カリッサはバレル狙いが目立ち、フリーフォールとなるレイトテイクオフを幾度となくメイクしたりとハイレベルなチャージが目立つことに。
一方のステフはウイメンズサーファーで一番スタイリッシュと称されている通り、特にライトのポイントブレイクということでスタイルが際立つライディングにはハイスコアがコール。
今季は圧倒的な強さを見せているカリッサですが、ステフが苦手なのか今季は2回対戦して2度ともステフに敗れる結果となりました。
興味深いことに今季はマンオンマンでは初対戦となったステフとマリアのファイナル。
ヒートは中盤でステフが8.50をマークし、バックアップスコアの7.33とのトータル15.83でリードすることに。
しかし、マリアも負けずに8.27をマークして追い上げたものの、0.56ポイント差を塗り替えることができず。
結果的にステフが2019年のマウイプロ振りであり、32回目のCTイベント優勝を果たしました。
本日の結果
本日のトップ10ライディング動画
イベントのフル動画
ポストショー
最新CTランキング
メンズ
従来であればトップ22が来季ツアー残留でしたが、リクオリファイのカットラインがトップ23に引かれています。
今季で引退するアドリアーノ・デ・スーザ、ジェレミー・フローレス、ジュリアン・ウィルソンの3名がトップ22入りしているので、本来であればカットラインはトップ25となった事でしょう。
にもかかわらず、トップ23に引かれているという事は、まだ発表されていないリクオリファイ人数の変更があるのかもしれません。
ウイメンズ
メンズ同様、ウイメンズのカットラインはトップ9となっていて、従来のトップ10とは異なっています。
CS(チャレンジャーシリーズ)シーズンが来月に迫っていることから、近いうちに変更点に関する発表がなされることでしょう。
まとめ
今イベントをもって2021年シーズンCTのレギュラーシーズンは終了となりました。
残すはワールドチャンピオンを決定する1日限りのイベントとなるWSLファイナル。
今季は南カリフォルニアのローワーズを会場とする同イベントのウェイティングピリオドは9月9~17日となります。
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公式サイト「Corona Open Mexico presented by Quiksilver 2021 - Men's」
公式サイト「Corona Open Mexico presented by Quiksilver 2021 - Women's」