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北半球のウインターシーズンになると最も注目されるサーフスポットの一つと言えるオアフ島(ハワイ)ノースショアのパイプライン/バックドア。

2019年シーズンまではワールドツアーの最終戦会場であり、ツアーキャンセルとなった2020年の翌シーズンとなった今季2021年シーズンからはワールドツアー初戦会場となっていますね。

そんなサーフスポットでコンディションが決まるための条件とは!?

今回の動画は、世界の波情報サイト「サーフライン」によるパイプライン/バックドアのメカニクスを解説する映像をお届けします。


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まず第一に、パイプライン/バックドアという二つの名前が含まれている理由は、同じピークでブレイクする波のライトハンダーがバックドア、レフトハンダーがパイプラインと呼ばれているためです。

スウェルの発生源となるのは、日本に寒波をもたらす冬型低気圧で、北海道沖合から東へと向かうとひたすら海上を進むことになるので勢力を強めながらハワイへ向かい、パワフルなスウェルを発生させます。

低気圧は陸地にぶつかると一気に勢力を弱めますが、海上を移動中は勢力を強めるので、ただでさえ勢力の強い低気圧がさらに強まるというハワイは地理的にサーフィンに恵まれたエリアだと言えますね。

サーフィンにおいて重要となるスウェルウィンドウ(スウェルが入る角度)は、パイプラインからオフザウォールまでは西北西(295°)から北東(38°)とのこと。

この角度の中で、パイプラインにとってベストなのは西寄りとなる295~330°(理想は295~310°)で中~長周期のスウェル。

バックドアは中周期のスウェルで北寄りとなる315~350°がベストで、スウェルの向きが北~北東になるとオフザウォールだそうです。

パイプ/バックドアと言うとAフレーム(三角波)の波をイメージするサーファーも多いと思いますが、Aフレームが姿を見せるのは315~330°の中周期の北西スウェルの時とのこと。

風向きについては、北半球のウインターシーズンは季節風が北東貿易風となり、パイプ/バックドアがストレートオフショアとなる向きは南東風なので、北東風はサイドオフとなります。

そのため、貿易風が強まるとコンディションが落ちるため、貿易風が弱い時間帯がベターだそうです。

さて、結構マニアックな内容のように思えますが、スウェルの向きはかなり重要で、ビーチに対して真っすぐ入って来るのか、角度を付けて入ってくるのかでコンディションは大きく変わります。

低気圧は移動し続けているということはスウェルの角度も一定ではないので、波情報をチェックする時にスウェルの向きも確認するようにすると新たな発見があると思います。