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コロナ禍でコンテスト開催が難しくなった昨シーズンにスタートすることになったデジタル版トリプルクラウン。

ハワイのオアフ島ノースショアに位置するハレイワ、サンセット、パイプラインを舞台としたシリーズイベントですね。

同イベントは昨シーズンに引き続き、今シーズンもデジタル版となるオンライン開催となり、新たなルールが追加となりました。

今回の記事は、今季のトリプルクラウン適用される「Progressive Craft(プログレッシブクラフト)」という新ルールに関するニュースをお届けします。


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「プログレッシブクラフト」とは「革新的なサーフボード」と言った意味になります。

昨季のトリプルクラウンは、ハレイワ、サンセット、パイプラインでそれぞれベストライドを2本と計6本のライディングが求められていて、その内の少なくとも1つのライディングをプログレッシブクラフトで行う必要があるというルールです。

ここで気になるのは「プログレッシブ」の定義で、例としてエアリアルの新たなバリエーションの世界初メイクを量産しているアルビー・レイヤーなどはプログレッシブなマニューバにトライしていると言われています。

つまり、プログレッシブの意味としては、時代の先を行くようなイメージがあり、その最たる例としてアシンメトリー(左右非対称)デザインなどが当てはまると想像していました。

ちなみに、アシンメトリーはテール形状をフロントとバックサイドで変え、その理由としては人間の足首は前方には曲げる事が出来ますが、後方に曲げる事はできないので体重の掛け方が異なると言うメカニズムを考慮したデザインです。

さて、そんなこんなでトリプルクラウンによるプログレッシブクラフトの定義を調べると、ルールブックに以下の説明がありました。

「プログレッシブクラフト」とは、現在のコンテストシーンで使われている一般的なデザインをしたスラスターやクアッド以外のサーフボード。

例を挙げると、アライア、アシンメトリー、ツインフィン、フィッシュ、シングルフィン、エッグ、ロングボード、ボンザーなどが該当。

スタンドアップパドルボードやフォイルボードは該当せず。

かなり予想外な内容だったのですが、プログレッシブと言うよりもオルタナティブボードに意味合いとしては近いように思えます。

なにはともあれ、これまではハイパフォーマンス一色であったトリプルクラウンに遊びの要素が加わるという事で、トップサーファーたちがどのような遊びを見せてくれるのか楽しみではないでしょうか。

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参照記事「WTF Is A Progressive Craft And How Will It Help You Win The Vans Triple Crown of Surfing?

21/22年トリプルクラウンの過去記事