現地時間2022年5月4日(オーストラリア)、西オーストラリア州マーガレットリバーを舞台にしたCT第5戦「Margaret River Pro」が終了。
2022年マーギーズプロを制したのは、メンズがジャック・ロビンソン、ウイメンズがイザベラ・ニコルスと言う結果で幕を閉じました。
今回の記事は、マーギーズプロのイベントレポート、本日の結果、ハイライト動画、最新CTランキングといったイベント情報に関するニュースをお届けします。
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イベントレポート
メンズ
メンズのオープニングヒートは、東京五輪でアメリカ代表となったコロヘ・アンディーノとジョンジョン・フローレンスと言う面白いマッチアップからスタート。
なのでしたが、ジョンジョンが不戦勝で勝ち上がることに。
コロヘはなんと胃腸炎となり、昨晩は病院へ搬送されたとの事で棄権となったためです。
ヒート3ではミッドシーズンカットの瀬戸際にいるマシュー・マギリヴリーが出場し、サミュエル・プポに勝利したことでオーウェン・ライトとの最後のCTスポット争いを制することに。
この段階で、メンズのミッドシーズンカットの対象者が全て決定となりました。
その後のラウンド4では、ダークホース的存在としてCT入りしたもののトップ10入りと活躍しているカラム・ロブソン、そして現CTランクトップのフィリペ・トレドがクオーターファイナルを前にして敗退。
クオーターファイナルでは、ジョンジョン・フローレンス、イーサン・ユーイング、ジャック・ロビンソンが順当に勝ち上がる一方、イタロ・フェレイラが敗退の番狂わせが。
イタロを破ったのは、ミッドシーズンカットをパスしたばかりのマシュー・マギリヴリー。
マシューのホームは南アフリカのJベイなので、同じロングウォールのライトハンダーという事で相性が良いのかもしれません。
セミファイナルに進むと、ヒート1ではジョンジョンとマシューのマッチアップ。
ここでジョンジョンの凄みが発揮され、ジョンジョンは9.47と9.43をマークし、本日のトータルハイエストスコア18.90を叩き出すことに。
ちなみに、本日のシングルハイエストスコアもジョンジョンで、クオーターファイナルでマークした9.50です。
ジョンジョンが強いのはシグネチャームーブであるレイバックハックがファンクショナルである点に疑いの余地はなく、ジョンジョンがレイバックハックをコンスタントに披露するようになったのは2017年頃のこと。
絶対にスタンダードなマニューバになると思ったのですが、未だにジョンジョンのようにレパートリーの一つとしてコンスタントに披露するサーファーがいないという事は、それだけ難易度が高いのですかね!?
ハイレベル過ぎて分かりませんが…。
ヒート2はイーサン・ユーイングとジャック・ロビンソンの対戦で、ジャックは序盤で8ポイント台を出してリードしたものの、イーサンがヒート後半で9.03をマークして逆転へ。
昨日も好調だったイーサンだったので、バックアップスコアを揃えてダメ押しになるかと思いきや、バックアップスコアを揃えることができず。
一方のジャックは、ヒート残り4分というタイミングで波をキャッチし、ファーストターンでこれでもかレールを入れ続けるカーヴィングを見せ、エンドセクションも完璧なフィニッシュで締めて再びの8ポイント台をマーク。
結果的に、イーサンが同ヒートのシングルハイエストをマークしたものの、ジャックがトータルで勝ることになりました。
ファイナルでは、おそらく大半のファンがジョンジョンの優勝を予想していたと思いますが、スコア的に見ればジョンジョンのリズムはセミファイナルでピークに達してしまったのかもしれません。
ファイナルではジョンジョンがシングルハイエストとなる8.50をマークしたものの、ジャックはセミファイナルと同じく8ポイント台を2本揃えてトータルでジョンジョンを勝る結果に。
ジャックの総合力が安定してハイレベルであったことを証明したと言える結果だったのかもしれません。
それにしても、ジャックはルーキーイヤーであった昨シーズンもメキシコで優勝を決め、今回で2度目のCTイベント優勝。
今後はワールドタイトル争いなどに絡むトップCTサーファーへと台頭してくる可能性が極めて高いですね。
本日の結果
ウイメンズ
メンズのクオーターファイナル終了後、セミファイナルからスタートとなったウイメンズ。
ヒート1ではマーギーズプロ優勝経験のあるコートニー・コンローグを相手に、ルーキーの中で唯一勝ち残っていたガブリエラ・ブライアンが勝利することに。
ガブリエラはこの勝利により、ミッドシーズンカットをパスして来季CT残留を決めました。
ちなみに、ウイメンズのツアールーキーとしてミッドシーズンカットをパスした唯一のサーファーとなっています。
ヒート2では、ローカルでリプレイスメント出場のブロンテ・マコーレーがイザベラ・ニコルスに敗れる結果に。
この時点でウイメンズのCTスポットは残り1枠となっていて、CTスポット争いはすでに敗退しているマリア・マニュエルとイザベラの争い。
ただし、3日目のレポートで記した通り、イザベラが準優勝となればイザベラとマリアのCTポイントが完全に同率となるのでどうなるのか気になると思っていたのですが、イザベラは優勝しないとミッドシーズンカットに引っ掛かるとWSLは本日公表していました。
イザベラが準優勝であれば、各イベントの獲得ポイントは全く同じなので、インジュリーワイルドカードの時のようにツアーへの貢献度が加味され、同率ならツアー歴の長いマリアと言った算段だったのですかね!?
なにはともあれ、優勝しないと後がない状況となったイザベラ、そしてツアールーキーのガブリエラの対戦となったファイナル。
コメンテーターによると、ガブリエラはセミファイナルに勝利してミッドシーズンカットをパスした喜びで、ファイナルが頭から抜けていたみたいですが(笑)。
そんな張りつめていた緊張が解けたせいもあってか、ファイナルはイザベラが制する結果となり、イザベラはCT歴2年目にしてCTイベント初優勝を果たしました。
そしてミッドシーズンカットを気にしていたのが嘘かのように、今回の優勝でCTランクは4位へと大幅にジャンプアップしています。
本人のコメントによると「昨日まではツアー落ちを考えてたけど、今の目標はWSLファイナル5に変わったわ」とのこと。
本日の結果
ハイライト動画
最新CTランキング
メンズ
ウイメンズ
まとめ
オーストラリアンレグを終え、次なるCTイベントの舞台となるのはインドネシアのジャワ島東部に位置するGランド(グラジガン)。
ウェイティングピリオドの設定は5月28日~6月6日となっています。
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公式サイト「WSL」