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Photo: Beatriz Ryder/World Surf League

現地時間2023年4月9日(オーストラリア)、ビクトリア州ベルズビーチをメイン会場としたCT(チャンピオンシップツアー)第4戦「Rip Curl Pro Bells Beach」が開催。

イベント2日目となった本日は、初日のウインキポップからメイン会場のベルズビーチへと戻り、メンズのラウンド2~3とウイメンズのラウンド2が終了しました。

今回の記事は、リップカールプロベルズビーチのイベントレポート、動画、今後の波予報といったイベント情報をお届けします。


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イベントレポート

ウイメンズ

波はサイズアップしたものの、強めのサイドショアが吹きまとまりのないワイルドコンディションで開催となった本日。

かなりワイルドと言う事もありメンズがメインの開催とし、ウイメンズはメンズラウンドの間にラウンド2の2ヒートのみ開催しました。

コンディションがワイルドとあり、エクセレントレンジがスコアされる事のない展開となることに。

シングルハイエストスコア7.67とトータルハイエストスコア12.90をマークしたのは、ラウンド2送りが意外であったタイラー・ライト。

タイラーはプライオリティを持ってグッドウェイブをひたすら待ち続け、ファーストウェイブに乗ったのはちょうどヒートが折り返しとなる中盤。

その波で7.67をマークすると、ヒート終盤の2本目のライディングでバックアップスコアとして5ポイント台を叩き出して1位通過を決めています。

敗者復活戦で敗退し、イベント敗退が決まったのはブリッサ・ヘネシーとジョアン・デフェイと波乱と言える展開となりました。

ジョアンはツアー復帰戦でもあったので、今後の活躍に注目です。

ヒート結果

メンズ

本日もガッツリとマラソンデイになり、様々なドラマが生まれたメンズラウンド。

口火を切った敗者復活戦のラウンド2ではヒート順に、カラム・ロブソン、和井田理央、カルロス・ムニョス、ジェイク・マーシャルが1コケでイベント敗退となる結果に。

ラウンド3に進むとオーバーラッピングヒート進行にシフトしての開催。

ヒート3では、イベント初日にフィリペ・トレドを抑えて1位通過した引退イベントのオーウェン・ライトがイーサン・ユーイングと対戦。

同ヒートはオーウェンがミッドレンジスコアを2本揃えた一方、イーサンがエクセレントレンジとなる8.00をマークしたのが決め手となり、オーウェンのコンテストキャリアは幕を閉じました。

オーウェンのコメントは以下の通り。

本当にスペシャルな時間を過ごす事ができたよ。

ヒートは最高で2本の波に乗って、勝ったわけじゃないのにクレーム(逆転や勝利を確信してジャッジにアピールする行為)せずにはいられないほどハッピーだった。

ベルズビーチはホームみたいな場所だし、多くの仲間や家族に囲まれて、コンテストキャリアを終えるのにこれ以上の場所はないよね。

僕のこれまでのキャリアはワイルドで、幾度となく辛い時期や嬉しい時期が駆け巡っていたことに感謝の気持ちしかない。

ベルズビーチでそんなキャリアに終わりを告げ、階段を上りながら切磋琢磨してきた仲間たちとハイタッチして、ビーチでは担ぎ上げてもらったりと最高だった。

この瞬間に本当に感謝してるし、最高な12年間を過ごさせてもらったよ。

本日最大のサプライズとなったのは、現CTランクトップのジャック・ロビンソンがワイルドカードのゼヴィア・ハックスタブルに敗れた大波乱。

ファンの結果予想では、ジャックロボの勝利が94%だったのでいかに大番狂わせだったのかが分かります。

ただ、パーフェクトなベルズビーチならば大方の予想通りの結果になる可能性が高かったのですが、本日はワイルドコンディション。

波運の要素が大きくなるので、こういった番狂わせが発生しやすい条件が揃い、尚且つゼヴィアが素晴らしいパフォーマンスを出し切った結果と言えるでしょう。

ヒート15では五十嵐カノアが11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーターと対戦。

カノアとケリーと言えばいずれもビッグネームではあるものの、二人とも現CTランク24位とミッドシーズンカットの対象。

つまり、今イベントの早期敗退は許されない極めて重要なヒートで、結果的にはカノアが勝利を収めることに。

ヒート結果

ハイライト動画

波予報

明日10日も本日よりサイズダウンしながらワイルドコンディションが続くのですが、イベントがオンになる可能性は高いとのこと。

開催するならば、おそらく本日と同じくメンズラウンドがメインになると思います。

明後日11日はかなりサイズが落ち着くものの、ようやく風が弱まってクリーンコンディションになる見込みなのでウイメンズラウンドを開催するかなといった感じ。

12~13日はクリーンコンディションながらもサイズが小さくなり過ぎる予報なのでレイデイになるとサーフラインは予想しています。

ウェイティングピリオド最終日の14日は、当初の予報と比べサイズがかなり小さいのですが、クリーンなファンサイズとのことでイベント最終日になりそうです。

まとめ

オーストラリアのビクトリア州と日本の時差は1時間で、ビクトリア州の方が1時間進んでいます。

明日のファーストコールとなる現地時間の午前7時15分は、日本時間の6時15分になります。

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公式サイト「Rip Curl Pro Bells Beach

2023年リップカールプロベルズビーチの過去記事