
ビッグウェイブサーフィンの進化に寄与しているハワイアンサーファーのカイ・レニー「Kai Lenny」(32歳)。
パドルインとトウインの両方で台頭した存在ですので。
そんなカイがパドルインのビッグウェイブサーフィンにおいて、新たなトライを試みることに。
今回の動画は、カイ・レニーによるマウイ島ジョーズで通常よりも大幅に短いミニガンでのフリーサーフィン映像をお届けします。
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カイによると、マウイ島ジョーズでのビッグバレルにチャージする一般的なボードの長さは10フィートほどとのこと。
そんな常識に反して、カイがトライすることにしたミニガンの長さは7'6"という事で、ミッドレングスほどの短さになります。
この動画を見た時に最初に感じたのは、2008年のパイプマスターズでケリー・スレーターが通常よりも短い5'11の「Deep Six」と言うモデルに乗って優勝した時のこと。
当時、ケリーが話していた短いボードを使う利点として「テイクオフが遅くなるから、(バレルに入るのに)ストールさせる必要がないんだよね」と発言していました。
そして今回のカイもまた、ボードが短い事でレイトテイクオフになることを指摘していますが、一方でボードが短い事でマニューバビリティが高まるとも言及。
つまり、レイトテイクオフを難なくメイクできるスキルさえあれば、パドルインのビッグウェイブサーフィンの可能性が広がると言う意味に等しいことでしょう。
これまでパドルインのビッグウェイブサーフィンの究極はビッグバレルと言われていましたが、カイがトウインと同じく新たな領域へと踏み入れていると感じてしまいました。
また、ビッグウェイブサーフィンにおいてもよりテクニカルなスキルが求められる時代へと移行して来ていると思います。
カイ本人もSUPの複数回ワールドチャンプと言うキャリアを持っているので、ボードのメカニズムなどにも精通している点を考えれば納得ですが。
とにもかくにも、またもや面白いムーブメントを引き起こしているなといった感じでカイから目が離せません。