blank
Photo: Surfline's Twitter

現地時間3月19日(オーストラリア)、ゴールドコーストのスナッパーロックスを舞台にしたCT初戦となるメンズの「クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト(Quiksilver Pro Gold Coast)」とウイメンズの「ロキシー・プロ・ゴールドコースト(Roxy Pro Gold Coast)」が終了。

ワールドツアー初戦の結果は、メンズがオーウェン・ライト、ウイメンズがステファニー・ギルモアの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、イベント最終日のレポートや動画、今後の波予報などをお届けします。


スポンサーリンク


ロキシープロのレポート

すでに優勝者の名前を記しているので、今回はファイナリストの話題から。ファイナリストは、優勝した6×ワールドチャンピオンのステフとレイキー・ピーターソン。

個人的に感じた二人のアプローチの違いは、ステフがクリティカルセクションでスナップを入れるのに対し、レイキーはオープンフェイスで繰り出すカーヴィング。

最終日以前までのコンディションでは、カーヴィングのレイキーにハイスコアが付いていましたが、最終日の本日は少しジャッジ基準が異なったように思えました。

その良い例が、クオーターファイナルでのステフのパーフェクト10。スナップ後にボトムがなくなってエアドロップになるほどクリティカルセクションへのチャージが、難易度が高いと認められてのスコアだったのでしょう。

*ステファニー・ギルモアのパーフェクト10@クオーターファイナル

ジャッジ基準の変化だけでなく、サーフィンはフィギアスケートなどと比べ、一本のライディングに付けられるスコアが10点満点と上限が決まっています。そのため、対戦相手のレベルに応じてスコアの基準は変わります。

ファイナルのレイキーは決してミスを連発したとは思えないのですが、際どいセクションを攻めるステフが相手だったため、スコアが伸び悩んだように感じました。

*ファイナルのダイジェスト動画
https://youtu.be/a88H32FomAM

ステフのツアーイベント優勝は、ワールドタイトルを獲得した2014年のポルトガルイベント振り。2015年は怪我でシーズンを棒に振り、2016年はスランプでしたからね。

7×ワールドチャンピオンのレイン・ビーチリーとタイ記録に並ぶべく、7度目のタイトル獲得に向けて好発進を切ったステフに今シーズンは注目です。

クイックシルバープロのレポート

メンズは何とも言えないほどドラマティックな展開でしたね。2015年12月、タイトルレースに絡んでいたパイプマスターズ開催直前のフリーサーフ中にセットを喰らい続けて脳を損傷し、2016年シーズンの全イベントを欠場したオーウェン・ライトが復帰戦となる今回、優勝を決めたのですから。

ファイナルの対戦相手となったマット”ウィルコ”ウィルキンソンは同じリップカールライダーで親友。ツアー離脱中のオーウェンのもとにウィルコが訪ねた様子などが、オーウェンのSNSには公開されていました。

振り返ってみれば、昨年の同イベントをウイメンズで制したのは、オーウェンの妹のタイラー・ライト。オーウェンのツアー離脱を受け、昨年のタイラーは兄を勇気付けるためにワールドタイトル獲得を目指し、ツアー初戦で優勝したのです。そして、ワールドタイトルも獲得。

優勝後のオーウェンは、タイラーと弟のマイキーに担ぎ上げられ幸せ一杯な表情を見せていました。オーウェンは次期ワールドチャンプと言われながら、昨シーズンだけでなく、2013年も怪我で長期欠場を余儀なくされています。

今回のツアー復帰と優勝は、今シーズンのタイトルレースに絡む予兆かもしれません。

*ファイナルのダイジェスト動画
https://youtu.be/DNWclkHBHt8

個人的に最後の最後までドキドキワクワクさせられたヒートは、ケリー・スレーターとガブリエル・メディナのクオーターファイナル。是非ともこちらもチェックして下さい。

*ケリーとガブリエルのクオーターダイジェスト動画
https://youtu.be/AR7P6JhCMqM

オーストラリアンレグの次なるワールドツアーイベントの開催地は、WA(ウエスタンオーストラリア)州マーガレットリバー。ウェイティングピリオドは、3月29日からスタートです。

*ハイライト動画
https://youtu.be/G2n_MjlQOx4

*イベント情報は下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。

公式サイト「Quiksilver Pro Gold Coast

公式サイト「Roxy Pro Gold Coast

*2017年ワールドツアー初戦の過去記事は、下記リンクからチェックして下さい。