現地時間2月5日に最終日を迎えたボルコム・パイプ・プロ。公式サイトの公表サイズで8~12フィート、そしてバックドアとパイプラインの両方がブレイクする最良のコンディションでコンテストはスタートしました。

最終日まで残った注目のサーファーは、パイプラインでのコンテストで数々の優勝を誇るジェイミー・オブライエン、ここまでは調子がでなかったけれどサイズのあるパイプラインでは別格の強さを誇る11×ワールドチャンプのケリー・スレーター。

ジェイミーは、これまでは順当に難なく勝ち上がっていたにもかかわらず、ラウンド32で接線の2位争いに敗れて早い段階で敗退となりました。すでに、同じくローカルであり、優勝候補であったジョンジョン・フローレンスも敗れているので、応援していたローカルサーファーにとっては残念な結果でしょう。

一方、ケリーはようやく火が付き、凄まじいチューブライドの連続。ラウンド32ではパーフェクト10も叩き出し、ファイナルまで全てのヒートをトップ通過する勢いを見せました。

ファイナリストは、ケリー、ノースショアローカルのメイソン・ホー、アドリアーノ・デ・スーザ、ウィゴリー・ダンタス。ヒート開始数分、いきなりケリーは9.53を出し、すでに優勝モードを醸し出していました。

そのケリーを追うのは、ヒート中盤で7.7を出して逆転可能圏内にいたメイソン。残す二人のブラジリアンは、まともなスコアを出せずにいました。しかし、ヒート終了2~3分前に、アドリアーノがバックドア、その次の波でウィゴリーがパイプラインの波に乗り、それぞれが8点台をマーク。ケリーのバックアップスコアは6.17だったので、どちらかが8点台を出せば逆転もありえる展開に。

起死回生でウィゴリーが終了間際でパイプラインの波に乗り、見事にメイクしましたがスコアは届かず、ケリーの優勝で幕を閉じました。一本のバレルをメイクするだけでハイスコアが出るので、ケリーと言えどもドキドキだったと思います。実際、ウィゴリーのスコアが発表されるまで海から上がらなかったので。

2014年度ボルコム・パイプ・プロ:初日ハイライト

2014年度ボルコム・パイプ・プロ:2日目ハイライト

開催間近の2014年度ボルコム・パイプ・プロの過去を振り返ってみよう


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