最終日を迎え、ついにファイナルまで終了したオーストラリアン・オープン・オブ・サーフィン。波のコンディションはたまのセットで頭くらいと、イベントを通して一番のコンディションだったのではないでしょうか。

優勝は、メンズがアドリアーノ・デ・スーザ(ブラジル)、ウイメンズがカリッサ・ムーア(ハワイ)となりました。冠スポンサーであるハーレーとしては、ハーレーライダーであるジュリアン・ウィルソンが優勝し、ジュリアンとカリッサのダブル優勝を願っていたでしょうが、アドリアーノが阻止する形となりました。

ウイメンズのファイナリストは、カリッサと今シーズンからツアー入りを果たしたアレッサ・クイゾンのハワイ勢。ヒート前半はどちらも譲らぬライディングで、互いに7点台をキープする接線となりました。ヒートが動いたのは中盤。

カリッサが、フロントサイドでフローターをした後、完全にフィンアウトのブローテールをレイバックでメイクし9.43をマークしました(映像は1:59~)。アリッサのライディング見ている限り、9点台を出すのは厳しく、はっきりとレベルの差が出た瞬間だったと言えます。結局、リードしたカリッサがそのままトップの座を獲得しました。

メンズのファイナリストは、どちらもオープンフェイスでのハードなターンと、エンドセクションでエアリバースを決めて勝ち上がってきたジュリアンとアドリアーノ。

ヒートは、前半にアドリアーノが8.33をマークして、さらに残り10分で8.87を出し、ジュリアンをコンボに追い込みます。これまでのヒートとは異なり、精彩の欠くジュリアンは、焦りもあったのかことごとくエアーのランディングに失敗し、トータルで8.34とジュリアンらしくないロースコアで終わりました。

インタビューではやはり「勢いに乗れずに焦ってた」と話していました。優勝のアドリアーノは喜び全開ながらも「ジュリアンが何回もワイプアウトしたのはラッキーだった」と、素直な感想を漏らしました。接線が予想されただけに、アドリアーノにとっても意外な結末だったんでしょうね。


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