リップカール・プロ・ポルトガルのラウンド3で敗退したケリー・スレーター。ヒート終了後、ロッカールームに戻ると、突如としてサーフボードを地面に叩きつけ、その後も執拗に破壊を続けて3ピースにしてしまいました。今回は、ケリーがボードを破壊した際の動画、それと、破壊後にインタビューを受けた動画をお届けします。

普段は冷静なケリーだけに、何があったのか不思議に思いますよね。実は、ラウンド3での敗退で、本人はワールドタイトルの可能性を失ったと思っての行動だそうです。また、何度も訪れたチャンスをものにできない自分自身に対してのフラストレーションが爆発したことも、理由として上げています。

ケリーにとって、ガブリエル・メディナとのポイント差を縮めるチャンスは4回ありました。まずは、ビラボン・プロ・タヒチで直接対決となったファイナル(ケリーの敗退)。

トレッスルズでのハーレー・プロで、ガブリエルがクオーターファイナル敗退(ケリーはセミファイナル敗退)。フランスでのクイックシルバー・プロで、ガブリエルがクオーターファイナル敗退(ケリーもクオーターファイナル敗退)。

そして、ポルトガルでのリップカール・プロで、ガブリエルがラウンド3敗退(ケリーもラウンド3敗退)。

ケリーはまた、昨年と一昨年、ツアーランク2位と2年連続でワールドタイトルを逃しているだけに、蓄積された悔しさもあることでしょう。ただ、ボードを折った後は、多少スッキリしたのか、ギャラリーに折ったボードをプレゼントしています。

果たして、最終戦の結果で、ガブリエル、ミック、ケリーの誰がワールドチャンピオンに輝くのか期待が高まります。タイトルレースのシナリオについては、過去記事から参照して見て下さい。

2014年度ASPメンズワールドツアー:タイトルレースのシナリオ2


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