Rad Times in Reunion Island

2011年からシャークアタックが多発し、およそ5年近くの間に7名の死者を含む18件のシャークアタックが発生したフランス海外県のレユニオン島。異常過ぎる事態に、政府が海への立ち入り禁止令を発令したほどです。

そんなレユニオン島にて、安全面の対策が行われたエリアでサーフィン解禁という明るいニュースが報じられたのは、下記の記事の通り。

シャークアタックが多発したレユニオン島で待望のサーフィン禁止令解除

今回の動画は、レユニオン島出身WCTサーファーのジェレミー・フローレスを通して撮影されたサーフィン解禁に至るまでのドキュメント映像をお届けします。


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最初に登場するビーチは、ジェレミーが初サーフした場所。美しいビーチである反面、ジェレミーの親友がオオメジロザメに襲われた場所でもあり、遺体は見つかっていないと言います。

こじんまりコミュニティのレユニオン島では、世界に誇る幅広いタイプの波がブレイクし、世界中のサーファーが憧れるほど。しかし、2011年のシャークアタックを皮切りに、誰も想像すらしなかった一連のシャークアタックが始まりました。

2:50~で訪れたのは、昨年、13歳のエリオがシャークアタックで命を落としたビーチ。

シャークアタック頻発エリアのレユニオン島で13歳のサーファーが被害に

エリオは立ち入り禁止の海に入って被害に遭ったのですが、「ルールを破ったけど、ちょっとだけ波に乗ろうと海に入ったキッズを責めることなんてできない」と、悔しさを滲ますジェレミー。

2011年から5年の月日を経た2016年、ついに安全対策が施行され、待望のサーフィン復帰となります。サーファーの安全を守る!?のは、4:12~から登場するサメの見張りをする面々。

レユニオン島でのサーフィン復活の影には、ジェレミーの父親、パトリック・フローレスも尽力していました。もともと政治とは無縁でありながらも、シャーク危機に憂慮しての行動です。

サーフィン解禁による恩恵はサーファーだけに留まらず、多くの人がビーチに訪れることで、ビーチ近くのレストランは大混雑、閉店に追い込まれたサーフショップは再オープン間近と、大きな波及効果をもたら事となりました。

サーフィン解禁後に開催されたイベントも大成功をおさめることに。サーフィンは宗教のように生活の一部と話すジェレミー。それだけに、みんなで海に入れることは、何よりの喜びだったことでしょう。

ある日突然、ホームブレイクに入れなくなってしまったら。そう考えると、ジェレミーの気持ちが痛いほど伝わり、今回の出来事が私事のように嬉しく感じられました。