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Photo: Lawrence

インドネシアのバリ島パダンパダンを舞台にした招待制ビッグウェイブイベント「リップカール・カップ・パダンパダン(Rip Curl Cup Padang Padang)」。

これまでに何度かイベント開催に向けてのハイアラートが発令されていたものの開催には至らず、ウェイティングピリオド最終日の8月10日を待たずして、今年のキャンセルが昨日7日に発表されました。

今回の記事は、リップカールカップ@パダンパダンがキャンセルになった理由、出場予定サーファーのコメントなどをお届けします。


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一カ月ものウェイティングピリオドを設定していながらも、今年は開催に至ることはなかったリップカールカップ@パダンパダン。

メインイベント期間前のトライアルのウェイティングピリオドも波に恵まれず、実はトライアルも開催されませんでした。

では、一カ月超に渡ってパダンパダンには全くスウェルが入っていたかったかというと、そういうわけではありません。

あくまでもイベントポリシーを満たさなかったためのキャンセルであり、リップカール東南アジアのマーケティングマネージャーであるジェイムス・ヘンディは以下のコメントを寄せています。

パダンパダンのベストコンディションを出場サーファー全員に保証することこそが我々にとっての開催基準。そのためには妥協は許されないんだ。

確かにウルワツやビンギンなど、近隣スポットの方がコンディションが良いこともあるけど、会場を移転しての開催は論外な話。パダンパダンこそがバリ島におけるトップバレルウェイブで、リップカールカップの会場なんだから。

SNSなどをチェックしていた限り、ハイアラートが発令された日は時間帯によってはゴーサインを下せるような波がブレイクしていたようです。

しかし、リップカールとしてはヒートによって波が悪くなる恐れがあるのなら、開催すべきではないというシビアなスタンスだったと思われます。

招待サーファーの一人であるディロン・ペリロは、今回の判断について以下の見解を示しています。

中途半端なコンディションでゴーサインを出さなかったのは良い判断だと思う。リップカールカップ開催なら、みんな炸裂したコンディションを期待しているんだから。

リップカールカップはただ波に乗るコンテストじゃなくて、バレルライディングのコンテストなんだしね。

開催に至らなかったのは残念ですが、見るものを熱狂させるイベントにしたいという思いを知ると、これはこれで良い判断だったのではないでしょうか。

来年こそは、パーフェクトコンディションのパダンパダンでの開催となることを願っています。

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公式サイト:「Rip Curl Cup Padang Padang

2017年リップカールカップ@パダンパダンの過去記事