南米ペルーのリマを会場として開催された2019年パンアメリカンゲーム(PAN AMERICAN GAMES)。
同イベントは2020年東京五輪のオリンピック出場選考をかけた初イベントで、2019年8月4日に無事終了しました。
同イベントでオリンピック出場権を得られるのは男女ともに優勝者の1名ずつで、優勝を果たしたのは二人ともにイベントホスト国出身であるルッカ・メシナス(Lucca Mesinas)とダニエラ・ローザス(Daniella Rosas)。
今回の記事は、パンアメリカンゲーム優勝者がオリンピック出場のための条件とオリンピック選考イベントの関係などに関するニュースをお届けします。
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アメリカ大陸のサーファーのみが出場となったパンアメリカンゲーム。最も注目される国はアメリカとブラジルですが、どちらもCTサーファーがオリンピック出場権を得ることは間違いないので、ほとんどパンアメリカンゲームには出場していません。
そんな中、優勝を果たしたルッカとダニエラ。USオープン終了前のルッカはQS(クオリファイングシリーズ)ランク82位、ダニエラは105位なのでビッグチャンスを掴んだと言えます。
しかし、二人のオリンピック出場はまだ確定ではありません。その理由は、2020年ISAイベントの結果に左右されるため。
オリンピック選考イベントは3つあり、それぞれに階層という名のグレードが振り分けられ、2020年ISAイベントがCTランク選考を除くと最もグレードが高いためです。
ちなみに、今回のパンアメリカンゲームはもっとグレードの低い3番目なので、グレードの高いイベントでオリンピック出場権を得たサーファーが優先されます。
少し分かりにくいと思いますが、2020年ISAイベントではメンズのトップ4とウイメンズのトップ6がオリンピック出場権を獲得。
各国の出場枠は最大でメンズとウイメンズともに2名ずつ。つまり、2020年ISAイベントでペルー出身サーファーが男女ともにトップ4(メンズ)とトップ6(ウイメンズ)に入れば、ルッカとダニエラはオリンピック出場権を失うことになります。
ただし、2020年ISAイベントはCTランクでオリンピック出場権を獲得したサーファーなども出場するハイレベルな戦いとなり、CTサーファーのいないペルー出身のサーファーが大活躍する可能性は極めて低いと見られているので、ルッカとダニエラがオリンピック出場権を手中に収めたと言ってほぼ間違いはないでしょう。
さて、次なるオリンピック選考イベントとなるのは、来月9月に日本の宮崎で開催となる2019年ISAイベントのワールドサーフィンゲーム。
こちらはオリンピック出場を考えているCTサーファーにも出場義務が課せられているので、CTトップサーファーが来日することになります。
ケリー・スレーターも来日する可能性が高いと見られるので、大いに盛り上がることになるはずなので楽しみにしたいところです。
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公式サイト「PAN AMERICAN Surfing Result」